2024年11月22日(金)、横浜市青葉区民文化センター・フィリアホールで、サクソフォンとハープによるデュオ・コンサートが開催されます。
今回は、出演するサクソフォン奏者・木村有沙さんとハープ奏者・宮本あゆみさんに、このユニークなデュオが誕生したきっかけや、コンサートへの想いを語っていただきました。
ロマンチックな名曲とともに、冬の訪れを楽しむひとときを
11月の澄んだ空気を感じながらお楽しみいただける今回のコンサート《月に寄せる歌》。
そのタイトルは、ドヴォルジャークのオペラ《ルサルカ》の第1幕《月に寄せる歌》にちなんでいます。
今回のコンサートでも演奏されるこのアリアは、王子に恋をした水の精ルサルカが、人間になりたい気持ちを月に願って歌う、感情豊かなメロディー。
木村さんは、この曲についてこう語ります。
木村:
とてもロマンチックなメロディーで、100年以上も昔に作曲された曲ですが、時代は進化しても人間の感情はきっとそんなに変わっていないのだろうなと感じながら演奏しています。
サクソフォンとハープで演奏するので歌詞はありませんが、聴いてくださる方も、ルサルカの恋する気持ちに心がきゅっとなるのではないかと思います。
木村 有沙
横浜市出⾝。13歳からサクソフォンを始める。洗⾜学園⾼等学校⾳楽科、洗⾜学園⾳楽⼤学、同⼤学院卒業。
第9回ルーマニア国際⾳楽コンクール管楽器部⾨第2位、ルーマニア作曲家⾳楽学協会賞受賞、第10回⼤阪国際⾳楽コンクール3位⼊賞(最⾼位)、第7回横浜国際⾳楽コンクール4位⼊賞。第1回イブラ・グランド・アワード⼊賞。
2015年9⽉映画⾳楽を収録した1st アルバム「Moon River」をリリース。
2016年3⽉横浜みなとみらいホールでソロリサイタルを開催。2018年サクサ
コールアルトサクソフォン奏者として1st アルバム「ロシアンマスターピース(レコード芸術特選盤)」をリリース。
0歳からの⼦供に向けたワークショップコンサートを⾏う『しましまのおんがくたい』メンバー。サクソフォン8重奏『サクサコール』アルトサクソフォン奏者。横浜市鶴⾒区⺠⽂化センターサルビアホールアーティストバンク登録アーティスト。
一方、宮本さんが挙げた注目してほしい曲は、ドビュッシーの《牧神の午後への前奏曲》。
宮本:
もともとオーケストラのための曲で、フルートとハープが活躍する曲ですが、今回はフルートとハープのためにアレンジされたものを演奏します。
サクソフォンでこの曲を聴けるコンサートはなかなかありません。
宮本 あゆみ
四歳よりピアノ、六歳よりハープを始める。
国立音楽大学附属小・中学校ピアノ科を経て高等学校よりハープ科に転科。
国立音楽大学卒業。東京音楽大学大学院科目等履修卒業。
これまでにピアノを小原孝、ハープを篠崎史子、柏原靖子の各氏に師事。
ソロ、室内楽、オーケストラなど各所で活動をしている。
スタジオミュージシャンとしても、映画やドラマ、アニメ、ゲームの劇伴音楽、著名アーティストのレコーディングにも数多く参加。これまでに、橋幸夫、ゴンチチ、森口博子、ハセガワダイスケ、葉加瀬太郎などと共演。2019年1月ファーストアルバム「灯-AKARI-」、2021年2月セカンドアルバム「Reminisce」をリリース。自身のオリジナル曲を多数収録しており、精力的に作曲活動も行なっている。
2021年と2022年春に開催された「葉加瀬太郎オーケストラコンサート The Symphonic Sessions」のメンバー。
デュオ誕生のきっかけは、偶然の出会い
木村さんと宮本さんが出会ったのは2021年、レコード会社・フロレスタン主催のコンサートでのこと。
互いの演奏に感銘を受け、その後も共演を重ねるようになったそうです。
印象に残っていることとして、初対面だったリハーサルのことを挙げてくれました。
宮本:
サクソフォンというとジャズのイメージが強いですが、木村さんの演奏は、とても伸びやかで澄んでいて、ハープの音色ととても合うなと感じました。
木村:
初めて一緒に音を出した時に、ハープの低音がふわーっと身体に響いて感動したのを覚えています。
ハープって軽やかな音のイメージがありましたが、実はとても迫力があることに驚きました。
あと、ハープってこんなにフレキシブルに色々と演奏できるんだ!と、何でも弾いてしまう宮本さんの技術にも驚きました。
人と人をつなぐ音楽を目指して
2023年には「癒しを届けるCDを制作したい」と、クラウドファンディングを通じて目標以上の支援を受け、CD「Comodo」をリリース。
また、現在は音楽で人と人、人と社会を「繋ぐ」ような活動ができればという思いから、「つなぐ音楽企画」を立ち上げて活動されています。
今回のようなデュオ活動をはじめ、今後はアンサンブルやワークショップなど、音楽で人と人をつなぐ活動にも力を注いでいきたいと語っており、今後さらなる活躍が期待されます。
気軽に足を運べる1時間のコンサート
今回のコンサートは、平日13時からの1時間。
クラシックに馴染みのない方にも楽しんでもらえるよう、親しみやすいプログラムが並びます。
木村:
クラシック音楽になじみのない方でも、気軽に生の演奏を愉しんでいただきたいと思い企画しました。
そのため、チケット代はお求めやすい価格となっています。笑
また、トークを挟みながら、「赤とんぼ」や「庭の千草」など、誰もが知っているメロディーも演奏します。
サクソフォンとハープのデュオは異色の編成ですが、実際に聴いてみると、すっと聴ける音色ではないかと思っています。
1時間のコンサートですので、ふらっとお散歩やランチのついでにでも、足を運んでいただけると嬉しいです。
この秋、サクソフォンとハープの新しい響きが紡ぐひとときを、ぜひ会場でお楽しみください。
公演情報
Saxophone & Harp Duo Concert
アフタヌーンコンサート秋 月に寄せる歌
◆日時:2024年11月22日(金)開演13:00(開場12:30)
◆会場:横浜市青葉区民文化センター・フィリアホール
◆プログラム:
・アラベスク/クロード・ドビュッシー
・雨だれ/フレデリック・ショパン
・庭の千草/アイルランド民謡
・赤とんぼ/山田耕作
・牧神の午後への前奏曲/クロード・ドビュッシー
・オペラ「ルサルカ」第1幕より“月に寄せる歌/アントニン・ドヴォルジャーク
・アヴェ・マリア/ジョルジュ・カッチーニ
◆チケット:1,500円(全席自由)
◆チケット予約方法 :
・オンライン予約 https://teket.jp/6403/39543
・電話予約 050-5050-3063
※AIによる電話受付です。お名前とチケット枚数をお伝えください。
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