※本公演は終了しました。
2024年3月、東日本大震災・能登半島地震音楽復興支援コンサート『第11回バチカンより日本へ祈りのレクイエム 』がイタリア、バチカンで開催されました。
大盛況で幕を閉じた同公演が、この度『バチカン凱旋日本公演』として、2024年5月に東京で開催されることが発表されました。
今回の日本公演は、イタリアのオペラ指揮者、ダニエーレ・アジマンら多くのゲストを迎え、バチカンで世界初演されたオペラ『女王卑弥呼』、ベートーヴェン『第九』フィナーレなどのプログラムとなります。
本記事では、イタリア、バチカンで開催された公演のハイライトや、日本公演の見どころ、公演スケジュールなどを解説していきます。
見どころ
イタリア、バチカン公演のハイライト
今回で11回目の開催となる『バチカンより日本へ祈りのレクイエム』は、2013年からバチカン、イタリア各地、また、東北被災地をはじめとした日本各地で行っている東日本大震災音楽復興支援コンサートです。
2018年以来6年ぶりとなった、2024年3月のイタリア、バチカン公演は、11日にロッシーニ歌劇場、14日にバチカン四大聖堂、聖パオロ教皇大聖堂にて開催されました。
宗教・国境を超えた、日本の被災地の復興と心の平和を祈る「鎮魂と希望」をテーマとした一大コンサートとなりました。
- 作曲家・薮田翔ーが池田理代子とタッグを組んだオペラ『女王卑弥呼』の世界初演。
- 東京パラリンピックで国歌独唱を務めた、盲目のシンガーソングライター、佐藤ひらりも出演。
- 30名の日本人、50名のイタリア人のプロ合唱団で歌い上げる『第九』フィナーレ。
ロッシーニ歌劇場での『第九』演奏後は、満員のペーザロ市民が一斉にスタンディングオベーションとブラーヴィの嵐。長いカーテンコールを繰り返したそうです。
また、大聖堂での公演は在バチカン日本国大使館との共催で、会場には30ヶ国を超える大使、外交官も駆けつけて開催されました。
この時の『第九』は、神聖なる大聖堂の響きと相成って、歌劇場公演とは全く違う、神と天国へ捧げるような崇高な演奏になったと伝えられています。
日本公演の見どころ
上記の公演成功から2ヶ月後となる2024年5月、東京で《バチカン凱旋公演》として開催されることとなりました。
今回の日本公演の注目ポイントは、以下の3点でしょう。
- オペラ指揮者として評価が高く、国立ミラノ ・ ヴェルディ音楽院教授でオペラ科主任のダニエーレ・アジマンの指揮
- 来年の6月に迫ったオペラ『女王卑弥呼』全曲公演を前に、最高の見どころを先行演奏。
- ベートーヴェン『第九』第4楽章では、合唱とバレエとの共演。
日本公演開催に際して、プロジェクト発案者及びコンサート総合プロデューサーである、テノールの榛葉昌寛からのメッセージをご紹介します。
世界を震撼させたコロナを乗り越え、6年ぶりに開催されたバチカン、イタリア公演は、まさにこのコンサートの持つ意味を理解し、いかにこの音楽が素晴らしいかを世界から集まる人々が長い長いカーテンコールでその感動を伝えてくれました。
その日本への熱き思いをそのまま東京へ運びたいと思います。
日本の礎とも言える歴史を題材に、池田理代子先生が20年かけて完成させたオペラの世界初演と、世界一列皆兄弟の精神を高らかに歌い上げ、イタリアを熱狂させた第九を、バレエで更に崇高な総合芸術にまとめ上げたステージを決して見逃さないでください。
共にいまを生きる感謝と喜びの時を。
日本公演の詳細情報
今回の日本公演は、2024年5月に東京で開催されます。
東日本大震災・能登半島地震音楽復興支援コンサート
第11回バチカンより日本へ祈りのレクイエム バチカン凱旋公演
“愛と祈りのオペラと生きる喜びの第九”
スケジュール
日時:2024年5月9日(木) 18:30開演
会場:東京国際フォーラム ホールC
指揮:ダニエーレ・アジマン
管弦楽:ロイヤルチェンバーオーケストラ
独唱:羽山弘子、江口二美、六角実華(以上S)、堤貴恵(Ms)、森山京子(A)、榛葉昌寛(T)、村田孝高(Br)、小幡淳平(Bs)、佐藤ひらり(シンガーソングライター)
合唱: 羽ばたく会、富士山と第九を楽しむ会、バチカンレクイエム合唱団 他
プログラム
・ヘンデル/ハレルヤコーラス
・池田理代子(脚本)、薮田翔一(作曲)/オペラ「女王卑弥呼」より序幕、アリア、重唱
・アメージング・グレイス(佐藤ひらり歌唱)
・ベートーヴェン/交響曲第9番 第1楽章、第4楽章