私がクラシック音楽の世界に入り込んだのは、中学1年生の春でした。
小学生の頃は、クラシック音楽なんて全く興味のない、ただのスポーツ小僧。休日は練習や試合に明け暮れ、中学になっても部活で続けようと思っていました。
そんな私は中学に入学して、なんと吹奏楽部に入部したのです。
当然友人たちからは驚かれましたが、これが私とクラシック音楽の出会いです。
そして今、中学に入るまでクラシック音楽に全く興味のなかったスポーツ小僧が、社会人になった今もこうしてサイトを運営するほど、クラシック音楽の“沼”にハマってしまっています。
今回は、私がクラシック音楽と出会ったきっかけや、好きになった理由について紹介しようと思います。
小学生の私とクラシック音楽
“ベントーヴェン”とバカにしていた
スポーツ小僧だった小学生の頃は、もちろん「好きな授業は?」と聞かれれば、体育の授業が大好きでした。
しかしその一方で、音楽の授業もそれなりに好きでした(成績もまあ良かった)。
とはいえ、両親はクラシック音楽に全く興味がありませんし、幼い頃から楽器をやっていたわけでもありませんので、

ベートーヴェン?弁当が好きなの?w
などとバカにしていた、ごく普通のガキです(笑)

同じことを『ちびまる子ちゃん』の、はまじも言ってました…笑
プロオケとの出会い
そんな小学6年生の時、某プロオーケストラが私の小学校に『音楽鑑賞教室』(だったかな)という企画で、体育館にフルオケで現れたのです。
今思えば、すごく贅沢な体験ですよね。
オーケストラというものを初めて目の当たりにして、体育館に響き渡る壮大なサウンドを初めて体感した時、興味のないスポーツ小僧の私でさえも、分からないなりに結構感動しました。
今でもよく覚えているのは
①ロッシーニ/ウィリアム・テル序曲(よくテレビで聴いていたから)
②指揮者体験コーナー(クラスメイトが『運命』を振ってグダグダに)
③校歌(オケの伴奏はすごかった)
この企画がきっかけでクラシック音楽を好きになったというわけではありませんが、今でも鮮明にこの時間のことを覚えていますし、贅沢な時間だったと振り返ることができるほど、今の自分に大きな影響を与えた時間でした。
中学生の私とクラシック音楽
抱いていた先入観
私の考えが大多数だとは思っていますが、クラシック音楽に興味のない人が描く“クラシック音楽のイメージ”は以下の3拍子かなと思います。
- ゆったり
- 静か
- 眠くなる
当時の私もやはりこのイメージが強く、どこか敷居が高く敬遠する気持ちが強かったです。
もちろん、これらのイメージは間違ってはいませんが、それだけに限らないという面に当時の私は気付かされていませんでした。
吹奏楽部のゲリラライブ
そんな私のクラシック音楽に対するイメージを180度変えたのが、吹奏楽部のゲリラライブでした。
中学に入学してから数日後、部活動の体験入部期間が始まりました。
友人たちと体育系・文化系、とりあえずいろんな部活を見て回りましたが、自分の心の中は小学生からやっているスポーツを続けようという気持ちで固まっていました。
そんな気持ちで放課後生徒玄関を出ると、突然吹奏楽部が「ここでライブをやるから聴いていってー!」と、生徒玄関を占領してドンチャン騒ぎ(失礼)のライブを始めたのです。
これがまた、楽しいの、面白いの!
厳密に言えば“クラシック音楽”ではないジャンルの曲でしたが、当時の私にそんな区別つかないので(笑)、

クラシックって眠いものだと思ってたけど、全然違うんだな〜!
と、まんまと吹奏楽部の思うツボに入り(笑)、気づけば吹奏楽部に入部していたというわけです。
まさか高校、大学と楽器を続け、今もこうしてクラシック音楽の情報を発信するサイトを運営するまでの虜になるなんて、当時の私は思いもしなかったですね。
まとめ
私がクラシック音楽の虜になったきっかけは、以下の2点が重なったからだと、今振り返ると感じます。
- クラシック=眠いなど、敬遠する無駄な先入観
- 吹奏楽部のゲリラライブ
①の先入観がなければ、②のゲリラライブを聴いても、あまりインパクトは強くなかったと思います。
人と初めて会う時、会う前から「怖そう」「笑わなさそう」と先入観持った状態で会い、実は「めっちゃ優しい」「面白い」人だった時のギャップ萌えみたいな感じですね(笑)
この出会いがなければ今の自分はないと思いますし、ゲリラライブを開催してくれた吹奏楽部と、たまたまその場にいた当時の自分に感謝ですね。
当時の自分と同じく、クラシック音楽に対するイメージから「良さが分からない」と思っている人も多いのではないかと思います。
こちらの記事で、そんな人たちに伝えたいことをまとめています。