クラシック音楽は「難しい」と感じる方も多いですが、種類や特徴を知ると親しみやすくなります。
本記事では、クラシック音楽の時代ごとの特徴だけでなく、「器楽曲」「協奏曲」などの種類についても解説します。
さらに、初心者におすすめの名曲と演奏動画も紹介しますので、クラシック音楽に少しでも興味のあるという方は、是非本記事を参考にしてくださいね。
クラシック音楽が好きな人の特徴については、コチラの記事で解説しています。
クラシック音楽の種類(ジャンル)
まず、クラシック音楽の種類は大きく分けて4つあります。
- 交響曲
- 協奏曲
- 器楽曲
- 室内楽
交響曲(シンフォニー)
オーケストラによる壮大な作品で、通常4楽章で構成され、演奏時間は約45分程度と長いのが特徴です。
オーケストラの規模の大きさを活かし、複数の楽章を通じて多様な音楽表現を実現する、クラシック音楽の代表的な形式です。
代表曲: ベートーヴェン『交響曲第5番 運命』、チャイコフスキー『交響曲第5番』など
協奏曲(コンチェルト)
ソリスト(ピアノ、ヴァイオリンなど)と30〜60人程度の比較的小規模なオーケストラとの組み合わせによる楽曲です。
演奏時間は約30分程度と交響曲より短く、ソリストとオーケストラの対話や競演が特徴敵です。一般的に3楽章構成が多く、各楽章ごとに雰囲気が異なります。
代表曲: ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2番』、チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲』など
器楽曲
特徴: 楽器のみで演奏される音楽の総称で、ソロ、デュオ、トリオから大規模なオーケストラまで様々な編成があります。
人間の声を使わずに純粋に楽器のみで音楽を表現するため、その多様性と表現の幅広さが特徴です。
代表曲: ショパン『ノクターン』、リスト『ラ・カンパネラ』など
室内楽
少人数の楽器編成で演奏される親密な音楽で、シンプルな構造のため、個々の楽器の音色や旋律を聴き分けやすいとされています。楽器同士の関係性や掛け合いが特徴的です。
もともとは宮殿の広間や貴族の屋敷の客間で演奏されていたことから、現在でも比較的小規模な会場で演奏されることが多くあります。
代表曲: ベートーヴェン『弦楽四重奏曲』、ドヴォルジャーク『アメリカ』
クラシック音楽 時代ごとの種類と特徴
クラシック音楽は、時代ごとに異なる特徴を持つ様々な種類が存在します。
- バロック時代(約1600-1750年)
- 古典派時代(約1750-1820年)
- ロマン派時代(約1800-1900年)
バロック音楽(1600〜1750年)
宗教音楽や対位法が中心で、荘厳で美しい旋律が特徴的な音楽です。
代表作曲家: バッハ、ヴィヴァルディ、ヘンデル
親しみやすいメロディが特徴の、ヴィヴァルディ『四季』がオススメです!
古典派音楽(1750〜1820年)
シンプルで明快な音楽が特徴の古典派音楽は、バロック音楽の豪華絢爛さから脱却し、より洗練された形式美と合理性を追求しているのが特徴です。ソナタ形式が発展した時代でもあります。
代表作曲家: モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン(初期)など
ハイドンの『交響曲第94番 驚愕』は、思わず笑顔になる仕掛けが満載で、聴いていて楽しいですよ!
ロマン派音楽(1820〜1900年)
ロマン派音楽は、古典派の合理性から脱却し、より自由で感情豊かな表現を追求した時代の音楽として特徴づけられます。
感情や物語性を重視し、ドラマチックで自由な表現が増加しました。
代表作曲家: ショパン、リスト、シューベルト、ワーグナーなど
ショパンの有名な『ノクターン第2番』は、夢見るような旋律が特徴的で、聴いていて心地よいです。
クラシック音楽を楽しむための初心者ガイド
そうはいっても敷居が高いクラシック音楽を楽しむためのポイントをいくつかご紹介します。
まずは名曲から聴いてみよう
上記のおすすめ曲をプレイリストにまとめて聴いてみるのはどうでしょうか。
いきなりコンサートに足を運ばなくても、音楽ストリーミングサービスや動画サイトを活用して、手軽にアクセスすることが可能です。
時代背景を知るともっと楽しい
各時代の歴史や文化を簡単に調べるだけで、音楽の感じ方が変わります。
例えば「バロック音楽は王侯貴族のために作られた」「実はモーツァルトは恐妻家だったかも」など、音楽の背景にある歴史的な出来事から調べてみるのも面白いでしょう。
現代のアーティストの演奏を楽しむ
若手アーティストの録音は、高品質で聴きやすいといわれています。
初心者向けのコンサートやフェスティバルに参加するのもおすすめです。
これら以外にも、オケミンのnoteで「クラシック音楽の良さがわからない人」へというタイトルで、オススメの楽しみ方をご紹介しています!
まとめ
クラシック音楽は、長い歴史の中で生まれた豊かな音楽遺産です。難しく考える必要はありません。
まずは気になる曲や作曲家から気軽に聴き始め、心地よいと感じる音の世界に浸ってみましょう。
演奏会に足を運んでみたり、映画やドラマで使われている曲を探してみるのも、クラシック音楽を楽しむ良いきっかけになります。
クラシック音楽が好きな人の特徴については、コチラの記事で解説しています。