「クラシック音楽が好きな人は、性格が悪い」という、超偏見な意見があるようです。
言う間でもなく、全てのクラシック音楽ファンが性格が悪いことはありませんが、なぜこのような偏見をされるのか考えてみた結果、3つの理由が考えられました。
今回は、「クラシック音楽好きは性格悪い」と考える人たちの理由と、それに対する意見をまとめてみました。
「吹奏楽部は性格悪い」というイメージがある人は、コチラの記事で理由を整理しています。
クラシック好きは性格が悪いと言われる3つの理由
1.団体行動だから
これは特にオーケストラや吹奏楽に対することですが、団体行動になれば、中には性格悪い人もいるだろうし、そういった人たちのイメージが強いからだと考えられます。
「クラシック音楽ファンって性格悪いよね」という偏見を持つ人は、普段クラシック音楽など聴かない・興味がない人が多いと思います。
そんな人たちがクラシック音楽と少なからず関わるのは、中学や高校の吹奏楽部の存在ではないでしょうか。
例えば、吹奏楽部では入部した時のパートを決める際、「希望していたパートになれなかった」という理由で、人間関係が崩れたりするなどのトラブルがよく起こります。
また、今では“楽器カースト”と呼ばれる、「どの楽器を手にすれば、カーストで一軍になれるか」といった恐ろしい考え方も、吹奏楽部では広まっています。
このように、野球部やサッカー部など、スポーツ男子たちの集団行動とは違い、学生の吹奏楽部はどうしても女子が多く、「女たちのドロドロな人間関係があるんだろうな」というイメージから、「クラシック音楽に関わる人は性格が悪い」と感じるのだと思います。
ちなみに、高校や大学の吹奏楽部では楽器経験者が多くなるため、初心者で入部したい人は受け付けないといった学校もあり、そういった実情も関係しているかもしれません。
私も女子が圧倒的に多い吹奏楽部出身の男子ですが、ドロドロな人間関係が一部であったことは否定しません…。
2.芸術の世界には絶対の正解がないから
「一流の音楽家といえば誰？」と尋ねられた時、あなたは誰の名前を挙げますか？
人によって、「一流の音楽家」として挙げるアーティストは違ってくると思います。
また、中には人の意見に対して共感できず「彼は一流ではないだろ」と否定することもあると思います。
それは、芸術の世界というものが、国家試験のように価値を計り知る絶対の正解がないからです。
例えば、国際音楽コンクール優勝というキャリアが築かれたとしても、審査員という人間の裁量によって評価は分かれますし、コンクールそのものに対しての価値観も人によって異なってきます。
その結果、アーティストのギャラが計り知れなかったり（悪く言えば言い値）、我々ファンは「あの人の演奏は大したことない」「このコンクールに価値はない」などという好みで価値を抱く点に、性格の悪さが感じられるのかもしれません。
3.師事した先生の影響
これはアーティスト側の話ですが、幼い頃や音大で師事した先生に強い影響を受け、「自分が先生に教わってきたことではない」と判断すれば、他人の意見や解釈に批判的に対応することも理由として考えられます。
特にプロオケでは若手の指揮者に厳しいというイメージがよく言われますが、「こんな若造の解釈は気に食わない」など、自分の経験や師匠の意見を根強く持っているからかなと思います。
オーケストラが「あの指揮者はもう呼ばないでくれ」とジャッジを下しているのは、もちろん指揮者の実力や本番の成功が大きな理由だと思いますが、一部では個人的な好みも含まれているのではないでしょうか。
ピアノ教室を選ぶ時に気をつけたい、辞めたほうが良い先生の特徴はコチラでご紹介しています。
まとめ
クラシック音楽好きは性格が悪いと言われる理由としては、以下の3つが考えられます。
- 団体行動だから
- 芸術の世界には絶対の正解がないから
- 師事した先生の影響
とはいえ、これらを理由として並べてみた結果、私が思ったのは「そんなのクラシック音楽好きに限らないじゃん」ですね…。
例えば団体行動なんて、オーケストラに限らず私達の職場や学校など、身の回りの組織にも言えることです。
ただでさえ20〜30人ほどの学校のクラスでさえ気の合う人・合わない人がいるのに、オーケストラは100人近くで構成されています。いくら大人とはいえ、全員の考え方や価値観など合うわけがありません。
その中でも「クラシック音楽好きは性格悪い」とピックアップされてしまうのは、クラシック音楽というジャンルに対する高貴で堅苦しいイメージが関わり、腹黒い性格をイメージをされるかもしれません。
冒頭に書いたように、全てのクラシック音楽ファンが性格悪いということはありませんし、そもそも「クラシック好きは性格悪い」と言っているあなたが性格悪いのではないかとも思いますね。
「吹奏楽部は性格悪い」というイメージがある人は、コチラの記事で理由を整理しています。