2025年に開催される、作曲コンクールの一覧を随時まとめていきます。
【2025年】作曲コンクール一覧
第49回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール
「全日本ジュニアクラシック音楽コンクール」は、音楽の更なる研鑽を志す就学前児童から大学生までの若い世代を対象に設立されました。
このコンクールは、日頃の学習の成果を発表し、自分らしい個性を表現する場を提供することで、音楽の楽しさや学びへの意欲をさらに高めることを目的としています。
各参加者が得意な楽曲で挑み、自身の努力を形にできる機会として、未来への成長と精進を後押しします。
- 募集締切:2025年6月25日 必着
- 選考日程:2025年9月20日 全国大会
- 選考方法:譜面審査、全国大会
- 審査員:小山隼平、杉山佳寿子、星谷丈生
パープルリボン作曲賞
パープルリボンは、セクハラ・DV・性暴力など、女性に対する暴力防止のシンボルマークです。誰もが女性・男性の良好な関係を築きたいもの、また、本来、暴力が好きな人はいないはずです。
そこで、私たちはここに、非暴力の文化としての音楽財産を掘り起こす《パープルリボン作曲賞》を創設し、その理念を持つ音楽を広く公募します。
さらには、この作曲賞の活動によって、職業音楽家や音楽愛好家の方々が、「stopセクハラ・DV・性暴力」推進の楽曲と出会い、レパートリーに取り入れていただき、パープルリボンの理念が広がることも期待しています。
音楽によって、皆が安心して暮らせる、住みよい社会環境を目指します。今回は歌曲の公募となります。
- 募集締切:2025年6月30日 必着
- 選考日程:2025年11月25日開催の本選会にて入賞作品決定
- 選考方法:譜面審査、演奏審査
- 審査員:野村誠、清水友美、草柳和之
第94回日本音楽コンクール
「日本音楽コンクール」は、毎日新聞社とNHKが主催する、日本のクラシック音楽における伝統と権威を誇るコンクールです。
戦前から続くこのコンクールは、若手音楽家の登竜門として高く評価されており、国内外で活躍する著名な音楽家・演奏家・作曲家が審査員を務めます。
作曲部門は2018年に譜面審査のみとなりましたが、2023年から演奏審査が復活し、複数応募も可能です。
- 募集締切:2025年7月24日 必着
- 選考日程:2025年8月22日 〜10月22日
- 選考方法:譜面審査、演奏審査
- 審査員:小鍛冶邦隆、酒井健治、中川俊郎、望月京 、山根明季子
第5回伊勢志摩国際作曲コンクール
「伊勢志摩国際作曲コンクール」は、「できる限り多くの作曲家にチャンスを提供する」という理念のもと、世界中の作曲家から幅広く応募を受け付けている国際的なコンクールです。
クラシック音楽および現代音楽の作曲を対象とし、新進気鋭の才能を見出す場として注目されています。
また、このコンクールでは受賞者への表彰状に、大豊和紙工業が製造する伝統的な伊勢和紙を使用しています。
伊勢和紙は、明治初期より神宮の御神札として全国の家庭に頒布されてきた歴史ある和紙であり、コンクールに日本の伝統を感じさせる格式を添えています。
- 募集締切:2025年8月1日 必着
- 選考日程:2025年8月31日 結果発表
- 選考方法:譜面審査
- 審査員:⼩林純⽣
第三回福島市古関裕而作曲コンクール
昭和を代表する作曲家・古関裕而が生まれ育った福島市では、その功績を称えるとともに、新たな才能の発掘と育成を目指し、「古関裕而作曲コンクール」を開催しています。
古関裕而は、夏の全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」や、戦後の人々に希望を届けた数々の楽曲、ラジオドラマの主題歌、さらには東京オリンピックの入場行進曲「オリンピック・マーチ」など、幅広い分野で多くの名作を世に送り出しました。その音楽は時代を超えて親しまれ、今なお多くの人々に勇気と感動を与え続けています。
これまでのコンクールでは、第1回に124作品、第2回に69作品の応募があり、熱意ある作曲家たちの発表の場として注目を集めてきました。
第3回となる今回は、さらなる飛躍の機会として位置づけられ、古関裕而の精神を継ぐ新たな音楽の誕生が期待されています。
- 募集締切:2025年8月18日 23:59必着
- 選考日程:2026年1月25日 演奏会にて入賞作品決定
- 選考方法:譜面審査、演奏審査
- 審査員:池辺晋一郎、天野正道、伊藤康英、長生淳、渡辺俊幸
第13回JFC作曲賞コンクール
第13回JFC作曲賞コンクールでは、「声を伴う室内楽」をテーマに、フルート、クラリネット、マリンバ、パーカッションと、ソプラノ、アルト、カウンター・テナー、テノール、バリトン/バスといった声楽を組み合わせた二重奏から五重奏の作品が対象となっています。テキストの有無や使用言語については自由に設定することができます。
演奏は、器楽に「ケフェウス五重奏団」、声楽に「スコラーズ・アクアリウス」のメンバーが担当します。
それぞれ異なる分野で活躍する演奏家同士のコラボレーションにより、これまでにない音楽表現の可能性が期待されています。
- 募集締切:2025年8月29日 正午必着
- 選考日程:2026年3月19日 演奏会にて入賞作品決定
- 選考方法:譜面審査、演奏審査
- 審査員:鈴木輝昭、西岡龍彦、池田哲美
第42回現音新人作曲賞
「現音作曲新人賞」は、1984年に創設され、新人作曲家の独自の音楽的表現を重んじ、その才能を発揮する場を提供するための作曲賞です。
作曲家たちが自らの音楽的アイデンティティを表現し、新しい創造に挑む姿勢を尊重することで、現代音楽の可能性を広げることを目指しています。
審査は「妥協のない厳選」という理念のもと、日本現代音楽協会理事会が選任する審査員長と、その審査員長が指名する2名の審査員によって、厳格かつ公正に行われます。
- 募集締切:2025年9月1日 必着
- 選考日程:2025年9月 先行結果発表、2025年12月3日 演奏会にて入賞作品決定
- 選考方法:譜面審査、演奏審査
- 審査員:徳永崇、河添達也、渡辺俊哉
武満徹作曲賞2026
「武満徹作曲賞」は、未来に向けた創造的な音楽文化の発展を目指して、東京オペラシティ文化財団が開催する国際的な作曲コンクールです。
この賞は「祈り・希望・平和」および「未来への窓 Window to the future」をテーマに、次代を担う若い作曲家たちに新しい音楽作品の創造を奨励しています。
毎年1名の作曲家が審査員を務め、独自の視点で受賞作品を選出。
審査員の選出方法も独自で、1997年から2002年は武満徹が指名・推薦した審査員が務め、2003年以降はアドヴァイザリー・コミッティと直前の審査員による推薦により選ばれています。
この賞は世界中の若い才能が挑戦し、音楽の新たな可能性を示す場となることを期待されています。
- 募集締切:2025年9月30日 18:00必着
- 本選演奏会:2026年7月12日 15:00
- 選考方法:譜面審査、演奏審査(本選)
- 審査員:イェルク・ヴィトマン
第39回全日本作曲家コンクール
「全日本作曲家コンクール」は、才能ある作曲家の発掘と、優れた音楽作品の普及を通じて、音楽文化の発展と向上を目指すコンクールです。
このコンクールでは、将来を担う作曲家がその才能を発揮し、新たな作品が世に広まることで音楽の魅力と可能性がより多くの人に伝わることを目的としています。
- 募集締切:2025年9月30日 必着
- 選考日程:2025年12月 結果発表
- 選考方法:譜面審査
- 審査員:菊池幸夫、久行敏彦、小島有利子、井元透馬
《和洋の響 VI》2025年度 オーケストラ作品(新曲)募集
石川県立音楽堂では、藩政期から受け継がれてきた伝統文化とクラシック音楽が出会い、豊かな響きを生み出しています。
開館以来、オーケストラ・アンサンブル金沢によって「和」と「洋」の融合をテーマにした多くの作品が上演され、地域の文化に新たな彩りを加えてきました。
2020年度からは、《和洋の響》公演の一環として、公募で選ばれた作品の初演が行われており、若手作曲家の創造力を紹介する場としても注目されています。
選出された作品は、オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏により、広く国内外に発信される予定です。
伝統と現代が響き合うこの取り組みは、新たな芸術表現の可能性に触れる機会となっています。
- 募集締切:2025年9月30日 必着
- 選考日程:2026年2月11日 作品演奏会
- 選考内容:譜面審査
- 審査員:池辺晋一郎、角田鋼亮
第30回 JILA音楽コンクール<作曲>
「JILA音楽コンクール」は、優れた音楽家の発掘と育成を目的とした国際的なコンクールで、音楽家たちが自身の才能を磨きながら、日本国内外での活動の場を広げることを目指しています。
このコンクールは、参加者にとって貴重な経験となり、彼らが成長し、音楽界でのキャリアを築くための重要なステップとなることを期待しています。
また、将来の音楽文化の発展に寄与することも重要な使命としており、次世代の音楽家が新たな可能性を切り拓くための支援を行っています。
音楽の未来を担う才能が集まるこの場で、参加者は自身の表現力を高め、多くの人々に感動を与えることができる機会を得るでしょう。
- 募集締切:2025年12月31日 必着
- 選考日程:2026年3月31日までに結果通知、2026年秋 入賞入選作品演奏会
- 選考内容:譜面審査
- 審査員:服部和彦、藤原嘉文