おかしいピアノの先生や、ダメなピアノの先生の特徴をご紹介します。
私自身もピアノ教室に通っていた経験があり、幸いにも素晴らしい先生に巡り会えました。
しかし、周囲の声や調査を通じて、「これは辞めたほうがいいんじゃないの?」と思えるような先生もいることを知りました。
一般的に、指導力のない先生は避けるべきとされていますが、それ以外にも注意すべきポイントが数多く存在します。
そこで本記事では、ピアノ教室を辞めるべきかもしれない、おかしいピアノの先生の特徴を詳しく解説していきます。
お子様のピアノを上達させるために、親が意識するべきことについては、コチラの記事で解説しています。
スマートに習い事を辞める方法については、コチラの記事でご紹介しています。
おかしいピアノの先生の特徴
結論から言うと、おかしいピアノの先生、ダメなピアノの先生の特徴は、以下の15個になります。
- 求めるレベルが合わない先生
- 質問しにくい、質問しても答えてくれない先生
- 優しすぎる、怒らない先生
- 感情のコントロールができない先生
- 失敗を笑う先生
- 親に自宅での指導を強要する先生
- メール、電話のやり取りが下手な先生
- 中学生以上の生徒がいない
- 技術だけにこだわる先生
- 音楽理論を教えない先生
- 自分の演奏ばかり披露する先生
- レッスンの時間を守らない先生
- 他の生徒と比べる先生
- 指導方法が古臭い先生
- 生徒の意見を聞かない先生
辞めるかどうかはあなた次第ですが、もし「それ、私の先生に当てはまるな…」など心当たりがあるのであれば、ご参考にしてください。
また、これから教室を探されている方も、こういう先生だけは気をつけるようにしてくださいね。
求めるレベルが合わない先生
これは体験の段階で気付けることだとは思いますが、自分がピアノ教室に通う理由に先生が寄り添ってくれないのであれば、まず辞めたほうが良いでしょう。
例えば、「趣味としてピアノを弾き続けたい」と思っているのに、「やるからには本格的にやらないと!」「電子ピアノなんてダメ!」などと要求してくる。
一方で、将来的には音大進学やコンクール挑戦も目指しているのに、指導力のない先生ということもありえますね。
ピアノ教室を探す時には、立地やスケジュールが合うか等より、先生のプロフィールや指導方針を調べたり、知り合いが通っているのであれば、評判を訊いておくようにしましょう。
音大を卒業していないピアノ講師に習うメリットなどは、コチラの記事でご紹介しています。
質問しにくい、質問しても答えてくれない先生
ある程度弾けるようになってくると、自分なりに課題ポイントやアドバイスをもらいたいことが具体的になるので、率先して質問したいことが浮かんでくると思います。
その時に気軽に尋ねやすかったり、回答が分かりやすく目に見える成長も感じられる先生が、自分自身の成長にとっても大切になってきます。
また、初心者の場合は、勉強と同じく「分からないことが分からない」ような状態だと思いますので、「ここで悩んでいる?」と気づき、訊いてきてくれるような先生が理想ですね。
趣味にしろプロを目指すにしろ、より弾けるようになりたいという思いは同じはずです。
成長スピードがグンと早くなるには、先生とのコミュニケーションが重要です。質問しやすい雰囲気か、アドバイスが分かりやすいかなどについても、考慮するようにしましょう。
質問しにくい雰囲気なのは相性の問題かもしれませんが、答えてくれないのはもはや職務放棄ですので、そのような先生に教わるのはやめましょう。
優しすぎる、怒らない先生
「何言ってるの?怒らない先生良いじゃん!」
と思われるかもしれませんが、全く怒らない先生も気をつけたほうが良いです。
本気でプロを目指すのであれば、先生も自然と厳しい指導になるかと思いますが、初心者の方の場合は「怒らない先生のほうが良い」と思われるかもしれません。
初心者や趣味として弾く人を相手に全く怒らない先生の特徴は、「とりあえず少しでも弾ければ褒める」というスタンスであることです。
もっと上手く弾けるようになるにはどうしたら良いかなど、より成長するためのアドバイスをしてくれず、本当に少しだけ弾けてゴールになってしまいますので、要注意です。
それだったら、わざわざ高い月謝払わずに独学でも良いのでは?と思います。少しずつ成長したいのであれば、時には厳しい先生に教わる方が良いです。
感情のコントロールができない先生
良くも悪くも「子供は20年経っても先生の言葉を忘れない」と言われます。
先生の立場として発する言葉は、特にお子様にとっては人生に関わる重い言葉でもあります。
心に余裕がない時に自分の感情をそのまま生徒に対して向けてしまうような、コントロールが苦手な先生には要注意です。
特にお子様の場合は、「前回の練習と言っていることが違う」「見るからに不機嫌な日がある」という声を聞いたら、お子様の人生に関わるかもしれませんので、考えたほうが良いかもしれません。
とは言いつつ、「実はお子様の態度が悪すぎて…」ということも考えられますので、冷静に判断する必要があります。
失敗を笑う先生
なぜ失敗したのかに気づかせ、次は上手くできるように導き出すのが、先生のあるべき姿だと思います。
先生自身もこれまで数々の失敗を経ているはずですから、生徒さんの失敗に共感して寄り添ってくれないのであれば、そのような先生から教わるのはやめましょう。
前述したように、子供の頃に先生に言われたことって、嫌でもずーっと染み付いてくるものですから。
失敗した原因や解決策を、丁寧に教えてくれる先生が理想ですね。
親に自宅での指導を強要する先生
自宅での練習について親御さんに求めることは、先生によって違ってくるかもしれませんが、基本的に自宅では子供の練習を見守って、必要以上に指示しないことが理想です。
確かにピアノは自宅での練習次第で成長スピードが関わってきますが、あくまでレッスン中に言われたことの練習をするのであって、自宅で親御さんがレッスンをする必要はありません。
もし自宅で思うように弾けなかったとしても「次のレッスンで先生に教えてもらおうね」と答えるのが、親にとってもお子様にとっても一番ハッピーだなと思います。
「なんで練習しないの?」など責めたりイライラするかもしれませんが、レッスンに行ったことで出来るようになったことが増えたなど、自宅の練習では褒めることを一番にしましょう。
先生には先生の指導方針があるはずですが、それにも関わらずわざわざ親御さんに指導を強要するのは、もはや職務放棄に近いですから、辞めたほうが良いと思います。
先生と言っていることが違うなど、中途半端な指導をしてしまうと、誰もハッピーになりません。自宅ではお子様の練習をそっと見守ってあげましょう。
メール、電話のやり取りが下手な先生
これは体験の時の話ですが、メールや電話でのやり取りが上手くできない先生は、入ってからも苦労するので辞めたほうが良いでしょう。
指導力があれば問題ないと思われるかもしれませんが、ビジネスメールを知らないような文面、初対面なのに馴れ馴れしいなど、「社会人としてどうなの?」と思う人に高い月謝を払えますか?
まずは体験レッスンの依頼をする時に、きちんと礼儀正しい対応をされるか見定めることをオススメします。
体験レッスンの依頼メールの書き方は、コチラの記事で解説しています。
中学生以上の生徒がいない
これは教室全体に言えることですが、小学生の生徒さんばかりの教室であれば、何か理由があるのではと考えたほうが良いかもしれません。
幼い頃から習わせているけど長続きしない指導、中学生以上になると別の教室に移る人が多いなど、理由は様々あるとは思いますので、もし気になるようであれば尋ねてみましょう。
個人的には、長く開講しているにも関わらず、そういった傾向のある教室は何か問題があるのかなと思います。
小学生のみを受け入れているなど、明確なスタンスがあるのであれば問題ないと思います。
技術だけにこだわる先生
技術的なスキルはピアノ演奏の基礎かもしれませんが、表現力を磨くという点も、ピアノ教室で学ぶべき点です。
ただ技術だけを教える先生では、生徒が曲を感情豊かに演奏する力を育てることができません。
その結果、言い方は悪いですが、機械的な演奏を生み出してしまい、生徒が音楽の楽しさや深さなどを感じる機会を奪ってしまいます。
技術の習得は重要ですが、音楽の解釈や表現方法も同時に指導することが、ピアノ教室に求められていることだと思います。
音楽理論を教えない先生
前述した技術力や表現力を磨く上でも大切になってくるのが、音楽理論です。
ピアノ教室ではピアノを弾くことだけでなく、座学での理論的な勉強も積極的に行っていくべきでしょう。
特に、音大受験やコンクールに向けてではなく、趣味で習う人は、このような座学はスキップされているかもしれませんが、理論的な知識は、演奏の背後にある構造や意味を理解するために不可欠です。
例えば、和音の構造や調性の理解は、楽譜を読む際や即興演奏を行う際に大いに役立ちますし、理論的な知識を持つことで、自信を持って演奏に臨むことができ、音楽の幅が広がりますよ。
もし基礎的な音楽理論を習っていないのであれば、先生に相談してみるようにしましょう。
自分の演奏ばかり披露する先生
お手本を聴かせてあげようと、自分の演奏を頻繁に披露する先生も中にはいると思います。
参考までに演奏してあげることは良いですが、それが過度になってくると、指導の本質が失われるのではないでしょうか。
なぜなら、レッスンの主役は生徒であり、生徒が自分の手で演奏し、先生からのフィードバックを受けることが重要だからです。
先生の演奏を聴くばかりではなく、自分の演奏に対して具体的な指導をもらうほうが、自分の課題を認識し、改善する機会を得ることができます。
先生の演奏はあくまで参考程度に留め、生徒が中心となるレッスンを受けたいですよね。
レッスンの時間を守らない先生
これは社会のマナーの話ですが、時間を守らない先生はそもそも信頼できません。
レッスンの遅刻や延長が頻繁になってくると、レッスン自体に対する意欲が低下してしまいます。
何事においてもそうですが、時間厳守は信頼感と安心感を築く重要な要素です。
生徒であるあなたやお子様も、先生との信頼関係を築くために、時間厳守だけは最低限意識しましょう。
他の生徒と比べる先生
「◯◯さんは、こんなのすぐに弾けるようになっていたよ」
「あなたより、◯◯君のほうが良い演奏しているよ」
「比較」は、モチベーションを下げて自信を喪失させる原因にもなりますし、他の人のことを平気で言う先生に対する信用もありませんので、やめたほうが良いです。
他の生徒と比較するのではなく、生徒ひとりひとりの成長を認め、個別の目標に沿った指導をしてくれる先生に学ぶべきです。
生徒の個性を尊重してくれる先生のほうが、自分の強みを引き出す指導をしてくれるでしょう。
指導方法が古臭い先生
今の若い人だと、学校などと同じように「先生、その考えや教え方、古臭いな〜」と思うこともあるのではないでしょうか。
- 一つの教材だけに固執し、生徒の興味やニーズに合わせた教材を使用してくれない。
- 演奏前の一方的な指示ばかりで、生徒の演奏に対する具体的なフィードバックが少ない。
- 同じところを10回繰り返して弾くなど、反復練習ばかり。
- 音楽理論を軽視し、実技だけを重視する。
- アプリやオンライン教材など、最新技術を使用しない。
- すべての生徒に同じ方法で教える。
- 「このテクニックは、この方法でしか弾けない」といった固定観念に固執している。
時代に即した指導方法を取り入れているかどうかも、現代の習い事では大切になってきています。
生徒の意見を聞かない先生
指示するばかりで、生徒であるあなたの意見を無視する先生は、そもそもコミュニケーションになりませんので今すぐやめましょう。
あなたが意見できない、尊重されないのであれば、テレビやYouTubeを見て独学するほうがマシだからです。
自分の学びたいことや、改善してほしい点を率直に話せる環境がどうかで、レッスンに対して主体的になり、より積極的に取り組むようになれます。
コミュニケーションがしやすいかどうかは、先生と生徒の信頼関係を築き、効果的な指導を実現するための鍵です。
まとめ
おかしいピアノの先生、ダメなピアノの先生の特徴を紹介してきました。
- 求めるレベルが合わない先生
- 質問しにくい、質問しても答えてくれない先生
- 優しすぎる、怒らない先生
- 感情のコントロールができない先生
- 失敗を笑う先生
- 親に自宅での指導を強要する先生
- メール、電話のやり取りが下手な先生
- 中学生以上の生徒がいない
- 技術だけにこだわる先生
- 音楽理論を教えない先生
- 自分の演奏ばかり披露する先生
- レッスンの時間を守らない先生
- 他の生徒と比べる先生
- 指導方法が古臭い先生
- 生徒の意見を聞かない先生
自分の成長のために支払う高額な月謝を考えると、心地よくレッスンを受け、成長を感じられる先生を選ぶことが重要です。
先生との相性は実際に受講してみないと分からないこともありますが、自分の考えや気持ちと合わない場合は、無理して続ける必要はありません。
最近では、ネットで口コミが見られる教室や先生のプロフィールが事前に把握できる教室も増えています。
プロを目指すにしろ趣味として続けるにしろ、自分の目指す方向性に共感して導いてくれる先生と出会うことを願っています。
お子様のピアノを上達させるために、親が意識するべきことについては、コチラの記事で解説しています。
スマートに習い事を辞める方法については、コチラの記事でご紹介しています。