【ピアノ】挫折率はどれくらい?やめてしまう原因と継続のコツ

ひとりごと
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子どもから大人まで、習い事として常に高い人気を誇るピアノ。

しかしその一方で、「途中でやめてしまった」「なかなか弾けるようにならず挫折した」という声が非常に多い習い事でもあります。

これからピアノを始めようと考えている方や、お子様に習わせたい保護者の方にとって、「ピアノの挫折率はどのくらい高いのか?」「なぜ途中で挫折してしまうのか?」「挫折せずに楽しく続けるにはどうすればいいのか?」といった点は、非常に気になる疑問ではないでしょうか。

本記事では、ピアノの挫折率の実態(子ども・大人・独学別)をはじめ、挫折してしまう時期や主な原因、そして挫折を乗り越えて長く楽しく続けるための具体的な克服法まで、ピアノ学習の現場の知見をもとに徹底解説します。

この記事を書いた人
オケミン(管理人)

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ピアノの「挫折率」はどれくらい?【対象別の実態】

結論から言うと、ピアノは他の習い事や趣味と比較しても「挫折率が比較的高い習い事」と言えます。

ただし、「子ども」「大人」「独学」といった学習環境や年代によって、挫折する確率やその理由は大きく異なります。

まずはそれぞれの挫折率の目安と実態を見ていきましょう。

1.子どもの挫折率:約60%〜70%

子どものピアノ学習における挫折率は、およそ60%〜70%と言われています。

つまり、ピアノを始めた子どもの半分以上が、中学生になる前や難易度が上がるタイミングで習い事をやめてしまいます。

  • 習い始めから1年〜2年目(小学校低学年頃):「両手で弾く」「楽譜を読む」という最初の壁にぶつかったとき
  • 小学校高学年〜中学生進学のタイミング:塾や部活動、他の習い事との両立が難しくなったとき
  • 教材が「バイエル後半〜ブルグミュラー」に進んだとき:曲が難しくなり、毎日の自宅練習が苦痛になったとき

子ども自身が「弾きたい!」と思って始めた場合よりも、「親に言われて始めた」ケースの方が挫折率は高くなる傾向にあります。

2.大人の初心者の挫折率:約70%〜80%

大人になってから趣味としてピアノを始めた初心者の挫折率は、およそ70%〜80%と、子どもよりもさらに高くなります。

特に「1年以内」にやめてしまうケースが非常に多いのが特徴です。

  • 理想と現実のギャップが大きすぎる:「憧れのクラシック曲やポップスを弾きたい」と思って始めても、最初は地道な指のトレーニングや簡単な曲ばかりで退屈に感じてしまう。
  • 練習時間の確保が難しい:仕事・家事・育児・介護などで忙しく、自宅でじっくり練習する時間が取れなくなる。
  • 指や身体が思うように動かない:頭では楽譜や理論を理解できていても、指の柔軟性や独立性がついていかずストレスを感じてしまう。

3.独学(独習)の挫折率:約90%以上

先生につかず、教本や動画などを参考に完全独学でピアノを始めた場合、挫折率は90%以上に達すると言われています。

独学でピアノを1年以上継続し、思い通りの曲を弾けるようになる人はほんの一握りです。

  • エラーチェック(間違いの指摘)をしてくれる人がいない:変な指使いや間違ったフォームに気づけず、手首や指を痛めてしまう。
  • モチベーションの維持が困難:誰も演奏を聴いて褒めてくれないため、練習の達成感を得にくい。
  • つまずいたときの解決策が分からない:なぜそのフレーズが弾けないのか原因が分からず、そのまま放置して弾かなくなってしまう。

ピアノで「挫折」しやすい4つの時期(壁)

ピアノの練習には、多くの人がつまずく「4つの大きな壁(挫折しやすい時期)」が存在します。

あらかじめこの時期を知っておくことで、「今自分は壁にぶつかっているんだな」と冷静に対処できるようになります。

第1の壁:両手奏・読譜の壁(習い始め〜半年・1年)

  • 特徴:ト音記号とヘ音記号を同時に読むことや、右手と左手でまったく違うリズム・動きをすることに脳が追いつかない。
  • 挫折の症状:「楽譜を読むのが嫌」「片手なら弾けるのに両手になると急に止まる」と嫌気がさしてしまう。

第2の壁:ブルグミュラー・テクニックの壁(1年〜2年)

  • 特徴:バイエルを終えて『ブルグミュラー25の練習曲』や『チェルニー』などに入り、16分音符の素早い動きや和音、ペダルなどが登場する。
  • 挫折の症状:指が追いつかず、曲の仕上がりに時間がかかるようになり、「自分には才能がないのでは」と思い始める。

第3の壁:モチベーション・練習習慣の壁(2年〜3年)

  • 特徴:最初の「ピアノを触るだけで楽しかった」新鮮さが消え、進度が停滞期(プラトー)に入る。
  • 挫折の症状:練習が作業のように感じられ、ピアノのフタを開けること自体が億劫になる。

第4の壁:生活環境・時間の壁(3年以降)

  • 特徴:進学、受験、就職、転職、結婚、出産など、人生のライフステージが変化する。
  • 挫折の症状:物理的にピアノに向かう時間が取れなくなり、自然消滅的にやめてしまう。

なぜピアノはやめてしまうのか?主な挫折理由7選

ピアノ学習者が挫折に至る背景には、具体的で明確な7つの理由が存在します。

1.「毎日の自宅練習」が苦痛・習慣化できない

ピアノは、週1回のレッスンに通うだけでは絶対に上達しない習い事です。レッスンで習ったことを定着させるためには、家庭での毎日の反復練習が不可欠となります。

しかし、毎日の練習を生活習慣の中に組み込むのは簡単ではありません。「練習しなさい!」と親に叱られ続けた子どもはピアノ自体が嫌いになり、大人も疲れて帰宅した後に練習する体力が残っておらず、次第にピアノから離れてしまいます。

2.楽譜(へ音記号・リズム)が読めない

「ヘ音記号の音符を読むのが苦手」「複雑なリズム(付加リズムや三連符など)が理解できない」という譜読みのストレスは、挫折の大きな要因です。

楽譜を読むのに時間がかかりすぎると、1小節進むだけで莫大なエネルギーを消費してしまい、曲を完成させる前に疲弊してしまいます。

3.好きな曲ではなく「練習曲ばかり」弾かされる

特にクラシックを主軸とするピアノ教室では、バイエル、ハノン、チェルニー、ソナチネといった教本(エクササイズ)の進行が優先されがちです。

自分の弾きたいポップスやアニメソング、映画音楽などを弾かせてもらえず、退屈な練習曲ばかりが何か月も続くと、「何のためにピアノを弾いているんだろう」と目的を見失ってしまいます。

4.周囲との「比較」による挫折

「発表会で同い年の子どもが自分より遥かに難しい曲を弾いていた」
「SNSでピアノ歴1年なのに超難関曲を弾いている大人を見た」

このように、他人と自分の進度や演奏能力を比較してしまうことで、自信を失って挫折するケースも多発しています。

5.先生との「相性」が合わない

ピアノ指導者との人間関係や指導スタイルの違いも、挫折に直結します。

  • 厳しすぎてミスをするたびに怒られる
  • 表現やテンポについて細かすぎる指導をされ、弾く楽しさが奪われる
  • 自分のやりたいジャンル(ポップス・ジャズ等)を理解してもらえない

このように先生との信頼関係が築けないと、レッスンに通うこと自体が精神的な負担になってしまいます。

6.指の痛み・フォームの力み

正しく脱力(力を抜くこと)ができていない状態で無理に難しい曲を練習すると、手首や指、肩に強い力が入ってしまいます。

その結果、腱鞘炎や指の痛みを引き起こし、物理的にピアノが弾けなくなって挫折する大人学習者が少なくありません。

7.独学特有の「成長の行き詰まり」

独学で練習していると、最初はYoutubeの解説動画などを見て簡単な曲を弾けるようになりますが、一定のレベルを超えると一気に難易度が上がり、自力では解決できなくなります。

どこを改善すれば綺麗に弾けるのかフィードバックが得られないため、挫折へとつながります。

挫折率を劇的に下げる!ピアノを継続するための7つの方法

では、高い挫折率を乗り越え、ピアノを長く楽しく弾き続けるためには、どのような工夫が必要なのでしょうか?

ピアノの継続に成功している学習者が実践している7つの克服法を紹介します。

1.「1日5分だけ」フタを開ける習慣をつくる

ピアノの練習で最もハードルが高いのは、「ピアノの椅子に座り、フタを開ける瞬間」です。

最初から「毎日30分〜1時間練習しよう」と高い目標を掲げると、疲れている日に挫折しやすくなります。まずは「1日5分、ピアノのフタを開けて1小節だけ弾く」ことを目標にしましょう。

  1. 「5分だけ弾いてやめてもOK」というルールにする
  2. 実際に弾き始めると、脳の作業興奮によりそのまま15分〜20分弾いてしまうことが多い
  3. 弾かない日を作らないことで、歯磨きと同じように「練習の習慣化」が完成する

2.「弾きたい憧れの曲」を常に1曲入れておく

基礎教本(ハノンやチェルニーなど)だけで練習を進めるのではなく、必ず並行して自分の「大好きな曲」「弾きたい曲」を1曲練習に取り入れましょう。

  • ジブリやディズニーのテーマ曲
  • 最新のJ-POPや洋楽
  • 映画の劇中歌

初心者向けに優しくアレンジされた楽譜(入門・初級用楽譜)を活用すれば、ピアノを始めたばかりでも1〜2ヶ月で大好きな曲を1曲仕上げることができます。

「この曲を弾きたいから練習する」という原動力こそが、挫折を防ぐ最大の防波堤になります。

3.楽譜にドレミや指番号を書き込むことを恐れない

「楽譜にドレミを書き込むと、いつまでたっても音符が読めなくなる」と言われることがありますが、初心者の段階で読譜に時間がかかりすぎて嫌になるくらいなら、最初からドレミや指番号をどんどん書き込むべきです。

  • ドレミを書き込んでスラスラ弾ける楽しさを味わう
  • 弾ける曲が増えていくうちに、指の感覚と音符の位置が自然とリンクしていく
  • 挫折するくらいなら、補助(カタカナ表記や色分け)をフル活用して「演奏するハードル」を下げる

4.練習プロセスを「片手・短時間・部分練習」に細分化する

曲全体を一気に通して練習しようとすると、ミスが増えて嫌になってしまいます。練習を小さな単位に細分化(スモールステップ化)するのが効率的な上達法です。

  • 1回に練習するのは「2小節〜4小節」だけにする
  • 右手だけ、左手だけという片手練習を徹底する
  • 苦手な部分だけをメトロノームを使ってスローテンポで5回弾く

小さな「弾けた!」という成功体験を毎日重ねることで、挫折せずに着実にレベルアップできます。

5.自分に合った指導者(先生・教室)を選ぶ

ピアノ教室選びは、継続率を左右する最も重要な要素です。

  • 大人の方:大人の指導実績が豊富で、ジャンル(ポップス・クラシック・ジャズ等)に柔軟に対応してくれる教室を選ぶ
  • 子ども:厳しさよりも「褒めて伸ばす」「音楽を好きにさせる」アプローチをとる先生を選ぶ
  • 忙しい方:月2回の回数制レッスンや、オンラインレッスン、振り替えが柔軟な教室を選ぶ

もし現在の先生とのレッスンがストレスになっている場合は、思い切って教室を変更(先生を変える)ことも検討しましょう。

6.他人と比べず「過去の自分」と比較する

SNSやYouTubeには、素晴らしい演奏があふれています。しかし、演奏歴や練習量、元々の環境が異なる他人と比較してもメリットはありません。

比較すべき対象は常に「半年前・1年前の自分」です。

「半年前はヘ音記号が読めなかったのに、今は両手で弾けている」
「1ヶ月前は弾けなかったフレーズが、つっかえずに弾けるようになった」

自分の小さな成長に目を向け、自分自身を褒めてあげることが長期継続のヒントです。

7.電子ピアノやアプリなどの便利グッズを活用する

音漏れへの不安や練習時間の制限は、挫折の隠れた原因です。現代の最新テクノロジーを賢く利用しましょう。

  • ヘッドホンが使える電子ピアノ:夜間でも周囲を気にせず練習できる
  • ピアノ学習アプリ(Simply Piano等):ゲーム感覚で読譜や音感を身につけられる
  • YouTubeの解説動画・模範演奏:視覚的に指の動きを確認できる

【大人・子ども別】挫折を防ぐ親・本人の心得

最後に、子どもを習わせている保護者の方と、大人の趣味学習者の方へ、挫折を防ぐための具体的なマインドセット(心得)をお伝えします。

子どもを習わせている保護者の方へ

  • 「練習しなさい!」と怒らない:ピアノを命令や叱責と結びつけてしまうと、子どもにとってピアノは「苦痛のタスク」になります。「今日の一曲を聴かせて!」「上手になったね」と応援者になりましょう。
  • 小さな成功を具体的に褒める:「右手だけで最後まで弾けたね」「先週よりスムーズになったね」など、結果ではなくプロセスや変化を褒めてあげましょう。
  • 休ませる・難易度を下げる柔軟性を持つ:子どもがどうしても嫌がるときは、無理に弾かせず1週間休ませたり、先生に相談して簡単な曲に変えてもらう勇気も必要です。

大人になって趣味でされている方へ

  • 「完璧主義」を捨てる:100%ノーミスで弾くことよりも、「70%くらい弾けたら次の曲へ進む」「自分のペースで楽しむ」姿勢が大切です。
  • 目標を「1年後に憧れの1曲」に設定する:大きすぎる目標(ショパンの英雄ポロネーズ等)ではなく、「半年後〜1年後にこのポップスを弾く」という具体的で現実的なゴールを設定しましょう。
  • 挫折=失敗と考えない:一時的にピアノを休んだとしても、それは「挫折」ではなく「お休み期間」です。弾きたくなった時にいつでも再開すれば良いという気楽な気持ちを持ちましょう。

まとめ:挫折のメカニズムを知って、自分のペースでピアノを楽しもう

今回の要点をまとめます。

  • ピアノの挫折率:子ども約60〜70%、大人約70〜80%、独学約90%以上と高めである
  • 主な挫折理由:毎日の練習負担、楽譜が読めない、練習曲ばかりで退屈、他人との比較など
  • 継続のためのポイント
    • 「1日5分の練習」で習慣化する
    • 自分の好きな曲を並行して弾く
    • 楽譜へのドレミ書き込みやスモールステップ練習を活用する
    • 自分に合った先生や電子ピアノ等の環境を整える

ピアノは、一度身につければ生涯にわたって心を豊かにしてくれる「最高のパートナー(趣味)」です。

途中でつまずいたり休んだりすることがあっても、焦る必要はありません。挫折しやすいポイントをしっかりと把握し、無理のない自分だけのペースで、末永くピアノの音色を楽しんでいってくださいね!

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