吹奏楽部は、音楽の楽しさを仲間と共有し、一つの作品を作り上げる素晴らしい場所です。
しかし、部活動が楽しい反面、時には人間関係や練習に関する悩みで心が苦しくなることもあるかもしれません。
「どうして自分だけがこんなに苦しいんだろう」と思うことはありませんか?
そんな時、自分を責めてしまうのではなく、その気持ちを丁寧に受け止めてあげることが大切です。
本記事では、吹奏楽部でよくある悩みと、その悩みを少しでも軽くするための方法について解説します。
吹奏楽で精神病?悩みが生まれる理由
吹奏楽部での精神的な悩みは、決して珍しいことではありません。
人との関わりが多い活動だからこそ、悩みや葛藤も生まれやすいのです。
それは、あなたが一生懸命だからこそ感じるものであり、あなたの努力の証でもあります。
ここでは、よくある悩みの原因をいくつかご紹介します。
当てはまるものがあれば、「自分だけじゃないんだ」と感じて、少しだけ肩の力を抜いてみてくださいね。
人間関係に悩んでいる
吹奏楽部は多くのメンバーが協力し、一つの音楽を完成させる活動です。
そのため、仲間や先輩、後輩との関係に悩むこともあります。
- 先輩との距離感
「先輩に怒られるのが怖い」「もっと期待に応えないと」と感じることはありませんか?
先輩が怖い存在に見えてしまうのは、相手を尊敬しているからこその気持ちです。
でも、先輩もかつては同じように悩んだことがあるはず。
完璧でなくても、一生懸命に頑張る姿勢を見せることで、少しずつ信頼を築いていけるでしょう。 - 友達とギクシャクしてしまう
同じパートやセクションで意見が合わなかったり、些細なことで誤解が生じたりすることがありますよね。
でも、相手もあなたと同じように、どうやってうまくやっていくか悩んでいるかもしれません。
話し合う機会を作るだけでも、関係が少しずつ良くなることがあります。 - 孤独を感じるときもある
周りが楽しそうに見えて、自分だけ仲間外れのように感じることがあるかもしれません。
でも、本当はみんなそれぞれの悩みを抱えているものです。
一人で悩む必要はありませんよ。
吹奏楽部はどうしても女子のほうが多いこともあり、私のような男子は、特に中学生の時は孤独感を感じていました。
同期の女子から相手にされていないように感じて辛い時もありましたが、そんな時に支えになったのは、数少ない男子部員たちでした。
どれだけ孤独を感じても、一人でも周りに仲間がいると感じるだけで、すごく安心しました。
楽器や演奏に自信が持てない
吹奏楽部にいると、どうしても他の人の演奏と自分を比べてしまい、自信をなくしてしまうことがあります。
- うまくならない気がする
毎日練習しているのに、なかなか成果が感じられないと落ち込んでしまいますよね。
でも、成長は少しずつ訪れるもの。
自分ができるようになったことを小さくても記録しておくと、後で振り返ったときに「あんなに頑張ったんだ」と自信につながることがあります。 - 他の人と比べてしまう
周りの友達のほうが簡単に上達しているように見えて、「どうして自分はダメなんだろう」と思ってしまうことはありませんか?
でも、人にはそれぞれ違ったペースがあります。
あなたの努力は、誰かの結果とは比べられないくらい大切なものです。 - ソロや重要な役割が怖い
「失敗したらどうしよう」とプレッシャーを感じることは、責任感がある証拠です。
その気持ちがあるからこそ、きっと成長できますよ。
吹奏楽部で「自分だけ下手」と思ってしまう方は、コチラの記事も参考にしてくださいね。
部活動が負担に感じるとき
部活動が楽しい反面、時にはその負担が心と体に重くのしかかることもあります。
- 学業や家のこととの両立が難しい
部活だけでなく、勉強や家庭の用事など、やるべきことがたくさんあると心が疲れてしまいますよね。
一度に全部を完璧にやろうとせず、少しずつ取り組んでみましょう。 - 練習が長くてしんどい
長時間の練習で体力的にも精神的にも疲れ果ててしまうことがあります。
そんなときは、少しでも休憩を取ったり、息抜きをする時間を意識的に作ることが大切です。
未来が不安になることも
将来のことを考えると、部活動を続ける意味や自分の進路に迷いを感じることがあります。
- 将来の進路に迷っている
音楽が好きだから続けたいけど、それが自分の進むべき道なのか悩むことは自然なことです。
焦らずに、あなたが本当に大切だと思えることを見つけていきましょう。 - コンクールの結果が怖い
一生懸命取り組んだからこそ、結果が怖く感じるのは当然です。
でも、その経験は必ずあなたの力になります。
先の見えない将来のこと、どうしても不安になりますよね。
そんなとき私は、小学生の時に大流行したドラマ『女王の教室』で、真矢先生が生徒たちに伝えていたメッセージを、今でもずっと大切にしています。
中学校に行っても、高校に行っても、今しかできないことはいっぱいあるんです。
阿久津真矢(女王の教室より)
それをせずに、将来のことばかり気にするのはやめなさい。
そんな状態では、いつまで経っても、何にも気づくことはできません。
心が少し楽になるために
悩みを抱えているとき、すぐに解決しようと無理をするのは、とても疲れることです。
まずは、あなたの心を休めることが大切です。心を少しリラックスさせることで、自分の気持ちに向き合う余裕が生まれ、解決策が見えてくることがあります。
ここでは、心が少しでも軽くなるための方法をいくつか紹介しますので、ぜひ試してみてください。
誰かに話してみる
悩みを一人で抱え込む必要はありません。信頼できる家族や友達、先生に思い切って話してみてください。
心の中で感じていることを誰かに伝えることで、少しずつ気持ちが軽くなっていくことがあります。
他の人に話すことで、あなたの視点が広がり、新しいアドバイスをもらえることもあります。
自分の気持ちを受け入れてもらうことはとても大切で、あなたが少しでも安心できる瞬間になるでしょう。
私も最近、プライベートに関することでとても悩みましたが、家族に自分の気持ちを素直に打ち明けたら、心が軽くなりました。
自分を責めない
「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い詰めてしまっていることはありませんか?
あなたはすでに、たくさんの努力をしているのです。そのことを、自分自身でしっかりと認めてあげましょう。
自分に優しく接することは、心の健康を保つためにとても重要です。他人と比べる必要はありません。
あなたが今できることに焦点を当て、自分のペースで進んでいくことが大切です。
私も自分を責めてしまうことがよくありますが、「自分としては精一杯やっているんだ」と、自分を少しでも褒めてあげるようにしています。自分に優しくすることって大切ですね。
好きなことをしてみる
音楽以外でも、あなたが好きなことを少しだけやってみると、心の余裕が戻ることがあります。
例えば、好きな本を読んだり、趣味の絵を描いたり、散歩をしたりすることで、心がリフレッシュされるかもしれません。
好きなことに触れることで、楽しい気持ちや安らぎを感じることができ、また新たな気持ちで向き合えるようになりますので、あなたの心が喜ぶ瞬間を大切にしてください。
吹奏楽のことで悩んでいるのであれば、音楽からは少し距離をおいて、別のことに楽しみを見出すことをオススメします!
深呼吸をしてみる
辛いときは、一度深呼吸をしてみましょう。深い呼吸をすることで、心も体も少し楽になります。
ゆっくりとした深い呼吸を意識することで、体の緊張がほぐれ、心が落ち着いていく感覚を感じるでしょう。
どんなときでも、自分の呼吸に意識を向けることで、少しでも穏やかな気持ちになれるはずです。
ちなみに私は毎朝、こちらのYouTubeの動画を見ながら、10分間瞑想することを習慣にしています。
10分間自分の呼吸に集中し、10分後に目をゆっくりと開けた時、すごく心が落ち着いて軽くなるので、ぜひ皆さんもやってみてください!
あなたの心が少しでも軽くなりますように。
まとめ
吹奏楽での精神的な悩みは、あなたが真剣に取り組んでいる証です。
だからこそ、頑張りすぎてしまうときもあるでしょう。
そんなときは少し立ち止まり、自分を大切にしてください。
本記事が、悩みを抱えるあなたの心を少しでも支えるものになれば幸いです。
あなたは、一人じゃありませんよ。
どうしても吹奏楽部を辞めたいと思った時は、コチラの記事も参考にしてくださいね。