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ブルックナー8番の最高傑作3選【有識者厳選】

サムネイル 名盤紹介
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クラシック音楽の名曲である、ブルックナー「交響曲第8番」の最高傑作と呼ばれる名盤を3つご紹介させていただきます。

言わずとしれた名曲ですが、それ故にこの曲のCDは、王道からレア物まで数多く存在します。

今回は、その中でも「とりあえずこれを買っておけば間違いない!」という王道の名盤をセレクトしました。

個性の強い演奏や、独特の解釈がされた演奏ももちろん聴いていて面白いですが、やはりその楽しみを理解するには、誰もが名盤だと言えるものを聴かないと、その奥深さは体感できないと思います。

名盤と呼ばれるCDを買いたいけれど、どれが良いのか分からない…

という、これから初めて名盤を選びたいという方向けの内容となっています。

okemin
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名盤を数多く紹介しているサイトだと、結局どれが良いのか分からないことが多いため、このサイトでは、まずこれを買うべきというディスクを3点まで厳選しています。

この記事を書いた人
オケミン(管理人)

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アーティスト・楽団・曲などについて、自分自身の勉強や備忘も兼ねて、2023年2月に当サイトを立ち上げました。
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ブルックナー8番の最高傑作3選

1.チェリビダッケ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団

オススメ度 ★★★★★

チェリビダッケの最高傑作どころか、ブルックナー演奏の頂点とまで賞賛された伝説のライヴ“チェリビダッケ、リスボン・ライヴ”。

  • 入手困難で海賊版が出回ったことでも有名な、幻の名盤。チェリビダッケを語る上で絶対に外せない一枚。
  • 全ての指揮者、オーケストラにおけるブルックナーの最高到達点といっても過言ではない名演。
  • チェリビダッケ独自の解釈がある点は、もはや個性では片付けられない異次元の世界。これまでのブルックナーの音楽に対する見方が大きく変わる。
  • オケのアンサンブルが絶妙。テンポが遅いため、そのアンサンブルの響きが存分に堪能できる。
okemin
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チェリビダッケの名盤を訊かれれば、これ一択といっても過言ではない、ブルックナーの音楽で最頂点の一枚。これだけは絶対に買いましょう。

2.ベーム指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

オススメ度 ★★★★

ドイツ=オーストリア音楽では絶対的評価を得ていた名指揮者ベーム。ウィーン・フィルから淀みのない流れや豊饒な響きを引き出しながら、壮大かつナチュラルな演奏を繰り広げ、作品の真の魅力を浮き彫りに。

  • 適切なテンポ、黄金に輝く音色、どっしりとした太陽のような強さ―文句の付けようがない一枚。
  • 常に緊張感を保ちながらも音楽が悠々としている。細部から全体まで実に正確かつ丁寧に演奏されており、音楽が躍動している。
  • 美しいウィーン・フィルの弦と、豊かなホールの響きを活かした、ベームらしい折り目正しい楷書のブルックナー。
  • 良い意味で無駄の無い演奏。すっきりまとめあげた秀演な上、価格も安いため、これからこの曲を聴き始める人にも推奨できる。
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ブルックナーの曲本来に込められた美が自然に表現されており、改めてベームの偉大さを認識させられます。

3.ヴァント指揮/北ドイツ放送交響楽団

オススメ度 ★★★★☆

シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭で演奏したライヴ録音盤。ブルックナーの音楽のもつ一種宗教的な崇高さが、あたかも天の啓示であるかのごとく立ち現れる感動的な名演。

  • のどかな風景を想像させる、落ち着いた印象の演奏。癒し系とも言えるようなブルックナー。
  • 特に金管楽器を際立たせた箇所では、そのサウンドの背後から会場の音響が共鳴し、感動的な響きを堪能できる。
  • 残響が良すぎる会場で録音した故、細部の音が濁って聴こえるポイントがある。一方で、残響を活かした雰囲気の良さは秀逸。
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リューベック大聖堂の響きを活かしたこの録音も格別です!

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まとめ

Q
ブルックナー8番の最高傑作は?
A
  • チェリビダッケ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
  • ベーム指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • ヴァント指揮/北ドイツ放送交響楽団

特にオススメしたいのは、チェリビダッケ盤とベーム盤になります。

チェリビダッケ盤は、まさに唯一無二の存在です。

極端に遅いテンポが生み出す圧倒的なスケール感と、オーケストラの完璧なアンサンブルが相まって、まるで異次元の世界に引き込まれるような体験を提供します。

一般的なブルックナー像を覆すこの演奏は、一度聴いたら忘れられない衝撃を与えるでしょう。

一方のベーム盤は、ブルックナーの本質を端正かつ明快に表現した、まさに王道の名盤。

適切なテンポ設定、美しく磨き上げられた響き、緻密なアンサンブルが見事に融合し、堂々とした構築美を誇ります。

派手な個性を前面に出すことなく、純粋に音楽としての魅力を最大限に引き出しており、初心者にもおすすめできる一枚です。

この二つの録音は、ブルックナーの交響曲第8番の魅力を異なる角度から堪能できる名演です。

個性的な解釈を求めるならチェリビダッケ、伝統的なブルックナーを味わいたいならベームと、それぞれの特徴を楽しみながら聴き比べてみるのも面白いでしょう。

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