ピアノコンクールの審査がおかしい!
ピアノコンクールに出場した生徒はもちろん、保護者の方や先生も、そう思った経験はありませんか?
本記事では、ピアノコンクールに出場した結果、「審査結果がおかしい!」と思った人たちの声をまとめてみました。
様々なポイントで、「こんな審査結果になるなんておかしい!」と感じているようですので、「審査がおかしい」と思ったあなたの声とも照らし合わせてみてください。
また後半では、ピアノコンクールの審査がおかしいと思った時の、気持ちの切り替え方についても解説します。
どこまでおかしいと思っても、残念なことに結果は覆らないものですから、上手に気持ちを切り替える必要がありますので、そのポイントについてご紹介します。
「ピアノコンクールの審査がおかしい!」と感じ、気持ちの整理がついていない生徒や保護者の方は、ぜひ最後まで参考にしてくださいね。
日本クラシック音楽コンクールのレベルについては、コチラの記事で解説しています。
ピアノコンクールや発表会での、演奏前コメントのポイントについては、コチラの記事で解説しています。
ピアノコンクールの審査がおかしいと感じた人たちの声
「ピアノコンクールの審査がおかしい!」と感じているあなた、決して間違ってはいませんよ。
あなたと同じく、おかしいと感じて不満に満ちている出場者や関係者、実はたくさんいます。
そこで、実際に「審査がおかしい」と感じた、生徒や保護者、そして先生たちの声を、以下にまとめてみました。
それぞれの声の最後に、なぜおかしいと思っているのかについてのポイントを解説しますので、あなたの心の声と照らし合わせてみてください。
生徒:Aさん (10代・女性)
先生から「丁寧に弾けていて素晴らしい」って言われたし、練習もたくさんして、自信を持って本番に臨みました。
速さや派手さよりも、1音1音大切に弾くことを意識したんです。
でも、結果は入賞すらできませんでした。
審査員コメントを見ても、具体的な指摘がなくて、何を改善すればいいのか分かりません。
本当に音楽性を評価してくれるコンクールだったのでしょうか?
努力を重ねた部分が評価されず、審査基準が曖昧で改善点が見えないことに不満を感じています。
審査が速さや派手さに偏っていると感じた点が問題です。
生徒:Bさん (20代・女性)
自分なりにこの曲を研究して、どう表現すればもっと感情が伝わるかを考えて練習してきました。
でも、審査員の方には「個性的すぎて原曲の魅力を損なっている」と言われてしまいました。
独自の解釈を加えることがダメなら、ただ楽譜通りに弾けばいいんでしょうか?そんなの、音楽じゃなくて作業みたいです。
どうして自由な表現を認めてもらえないんでしょうか?
個性や創意工夫を重視した演奏が否定され、画一的な基準で評価されていることに違和感を抱いています。
音楽の多様性を受け入れない審査に疑問を持っています。
保護者:Cさん
うちの子は毎日遅くまで練習して、先生からも「技術も音楽性も十分。きっといい結果が出る」と太鼓判を押されていたんです。
それなのに、受賞者の中に名前がありませんでした。
演奏を録画して比べてみましたが、どれも大きな差があるようには思えません。
審査員の方々がどんな基準で評価しているのか、説明がないと納得できません。
この結果で、子どものやる気が失われないか心配です。
審査基準が不明確で、保護者として納得感を得られない点に不満を抱いています。
努力の結果が正当に評価されていないと感じています。
保護者:Dさん
審査結果を見て、特定の講師の生徒が上位に集中していることに驚きました。
他の保護者からも「○○先生の生徒が毎回入賞する」といった話を聞き、そういうものだと諦めるしかないのかと思ってしまいます。
せっかく公平に競い合う場だと思って参加したのに、これでは努力や才能ではなく、人脈が物を言う場になってしまいます。本当にこれでいいのでしょうか?
特定の講師の生徒に有利な結果が出ているように見え、公平性を疑わせる審査システムに問題があると感じています。
先生:Eさん
生徒たちに、自信を持って送り出せる演奏を指導してきましたし、実際に他のコンクールでは高い評価を得ています。
でも、このコンクールでは予想外の低評価でした。
同じ演奏で評価が大きく分かれるなら、いったい何を基準に指導すればいいのか分かりません。
私自身も迷いが生じますし、生徒に対してどう説明すればいいのか、本当に困っています。
審査基準がコンクールごとに大きく異なり、指導方針が揺らぐ状況が問題です。
統一性の欠如が不信感を生んでいます。
先生:Fさん
私の生徒は、技術も音楽性もバランス良く仕上げることを目標に練習してきました。
今回のコンクールでは、曲の持つ雰囲気を的確に捉えた演奏ができていたと思います。
それなのに、審査員のコメントには「もっと華やかさを重視するべき」と書かれていました。
華やかさが基準なら、最初からそれを明示してほしいです。審査員の個人的な好みで評価が変わるなら、努力が報われません。
このままだと、生徒も次への挑戦意欲を失いかねません。
審査員の評価基準が曖昧で、演奏のバランスや曲の解釈ではなく、好みに偏っていることが問題だと感じています。
基準の透明性が欠如している点が不満です。
ピアノコンクールの審査がおかしいと感じた時の気持ちの整理
前述した通り、一言で「審査がおかしい」と言っても、その理由は様々あります。あなたの気持ちと近い理由はありましたか?
おかしいと思った時、どのようにして気持ちの整理をつけたらいいの?
ここからは、「おかしい」という気持ちを捨てきれず、気持ちの切り替えができない人のために、心の整理をする時のポイントを解説していきます。
結論からいうと、「審査員も人間だから」と割り切ることです。
審査員も人間であり、それぞれの経験や価値観が演奏の感じ方に影響を与えます。
特定の演奏が評価されなかった場合でも、「今回は審査員の好みに合わなかっただけ」と割り切ることが大切です。
また、音楽の評価はスポーツのように明確な基準で測れるものではなく、どれだけ公平な審査が行われても、すべての人が納得する結果になるとは限りません。
「すべてが完璧ではない」と受け入れることで、次への挑戦に向けた力を生み出すことができます。
さらに、結果よりも努力や成長を重視することが重要です。
コンクールの結果は一時的なものであり、そこに至るまでの努力や自分自身の成長こそが本質的な価値を持ちます。
審査員は限られた条件の中で多くの演奏を評価しているため、全ての良さを拾い上げることは難しいものです。
「完璧な評価は存在しない」と理解し、審査員への期待を適度にコントロールすることが心の余裕につながります。
最後に、音楽の本来の価値を思い出しましょう。
音楽の魅力は結果や賞だけで決まるものではありません。自分の演奏で誰かの心を動かすことができれば、それは大きな成功です。
「審査員だけが聴き手ではない」という考えを持ち、音楽の喜びや感動を忘れずに次へ進むことが大切です。
まとめ
ピアノコンクールの審査がおかしいと感じる声が多く寄せられています。
不満に感じているポイント
- 努力を重ねた部分が評価されず、審査基準が曖昧で改善点が見えない。
- 個性や創意工夫を重視した演奏が否定され、画一的な基準で評価されている。
- 審査基準が不明確で、保護者として納得感を得られない。
- 特定の講師の生徒に有利な結果が出ているように見える。
- コンクールごとに審査基準が異なり、統一性が欠如している。
- 審査員の評価基準が曖昧で、好みに偏っている。
上記のような理由で「審査がおかしい」と感じた時は、以下のような考え方で気持ちの切り替えをすることをオススメします。
- 審査員も人間であることを理解する。
- 評価されなかった演奏は「今回は審査員の好みに合わなかっただけ」と割り切る。
- 「すべてが完璧ではない」と受け入れることで次への力を生む。
- 完璧な評価は存在しないと認識し、審査員への期待をコントロールする。
- 「審査員だけが聴き手ではない」と考え、音楽の喜びを忘れない。
ピアノコンクールの審査には不満が多く見られますが、審査員の主観や基準の曖昧さを理解し、評価にとらわれず音楽を楽しむ姿勢が重要です。
音楽は結果だけでなく、自己成長や喜びを追求するためのものですから!
日本クラシック音楽コンクールのレベルについては、コチラの記事で解説しています。
ピアノコンクールや発表会での、演奏前コメントのポイントについては、コチラの記事で解説しています。