ピアノ発表会で使える、演奏前コメントの例文をご紹介します。
ピアノ発表会の演奏前のコメント、毎回何を言ったら良いか分からない…
演奏する前のコメントは、どういったことを言えば、お客さんに自分の気持ちが伝わるかしら…
ピアノ発表会の演奏前コメント、何度経験しても悩みますよね。
ある人は曲の紹介、ある人は意気込み…。いろいろな生徒さんのコメントを聞いていると、何が正解か分からなくなってしまいがちです。
そこで本記事では、ピアノ発表会の演奏前コメントについて、オススメの内容を例文と併せてご紹介していきます。
ただ例文を出すだけでなく、具体的な話の構成を踏まえて解説しますので、自分なりにアレンジして気持ちを伝えてみてくださいね。
60字で書かなければならない、ピティナステップのコメントの書き方は、コチラの記事で解説しています。
ピアノ発表会に来てくれた人へのお礼メッセージの書き方は、コチラの記事で解説しています。
ピアノ発表会の演奏前コメントの書き方
ピアノ発表会の演奏前コメントで何を書いたら良いか分からない時は、以下の構成で文章を考えてみましょう。
- ピアノ教室に通い始めたきっかけ、日々の練習のことなど
- 選曲の理由や聴きどころ
- 今日の意気込み
- 今後の目標や夢
「げっ、めっちゃ考えることあるじゃん…」と思われるかもしれませんが、一つ一つのポイントは一言ずつ言っていけば問題ありませんので、難しく考えなくて大丈夫です。
演奏前コメントは、フィクションではなくノンフィクション。
つまり、白紙の状態から考えず、上記の質問に対して自分の率直な思いを綴れば良いと思えば、割りとすんなり文章が思いつくと思います。
また、わざわざ演奏前にコメントをする目的は、ただお客さんに曲の紹介や「頑張ります」と宣言するためだけではありません。
これまでの日々の練習やこれからの目標、家族や先生への感謝の思いなど、改めて自分の気持ちを整理するということが、演奏前にコメントをする一番の目的です。
「目標なんて考えてなかったな〜」という人も、ピアノ発表会を機に、次のステップなどについてイメージを膨らませてみてください。
それでは、各ポイントについて、例文も併せて詳しく紹介していきます。
1.ピアノ教室に通い始めたきっかけ、日々の練習のことなど
ピアノ教室に通い始めたきっかけや、発表会に向けての日々のレッスンのことなどを振り返ってみましょう。
「なぜ私はピアノを始めたのか」「なぜ私はピアノを毎日弾いているのか」
ずっと続けていると、そもそもの動機を見失ってしまうこともあると思います。
「そうか、私はこういう思いでピアノを弾いているんだ」と整理できれば、発表会や演奏に対するモチベーションが更に高まると思います。
- 小さい頃から母が演奏してくれるピアノの音が大好きで、母と一緒にピアノを始めました。
- 小学生の娘が、先日コンクールに出場している姿を客席で見て、私も数年ぶりにピアノを再開してみようと思いました。
- 幼い頃からのピアニストになることが夢でした。現在は平凡なOLですが、趣味としてピアノを続けていこうと思い、昨年から教室に通い始めました。
- この歳になって、趣味として始めてみました。なかなか思うように弾けない日々ですが、少しずつ弾けるようになっていくと、嬉しさだけでなく、ピアノの魅力をさらに感じています。
- ピアノが大好きで教室に通い始めて3年になります。毎日の練習は難しいですが、少しずつ形になってくると、やりがいを感じます。
- 大学生になって吹奏楽部に所属し始め、ピアノとの両立は大変です。それでもやっぱりピアノが大好きなので、毎日少しずつ鍵盤に触っています。
- ピアノの腕前はなかなか上達しませんが、始めたきっかけでもある「誰かに小さな感動を与える」という気持ちを大切に、日々の練習に励んでいます。
- 社会人になって、残業で忙しい日々が続いていますが、休日にふとピアノを弾くと、心が軽くなって癒やされます。
2.選曲の理由や聴きどころ
今回演奏する曲についても、しっかりと触れておきましょう。
注意点として、お客さんは、曲の詳しい紹介(作曲者についてや、曲の構成など)については、正直あまり興味ないと思います。
それより知りたいのは、「なぜこの曲を選んだのか」「この曲で聴いてほしいポイントはどこか」の2点になります。
選曲に自分なりの深い理由があるのであれば、心を込めて伝えましょう。
一方で、先生から課題曲で出されただけであれば、先生があなたにこの曲を指定した理由が何かあるはずです。それは技術的な面かもしれませんし、表現的な面かもしれません。
これまでの練習で、どこを一番頑張ってきたかも踏まえて、この曲の聴きどころを整理してみましょう。
- 今回演奏する○○は、仕事で忙しくしばらくピアノから離れていた中でも、時々演奏して心を休めていた大切な曲です。
- 先生から課題曲として出された今回の曲は、私が昔から大好きな曲の1つでした。今回の発表会をきっかけに、自分の持ち曲にしたいと思い選曲しました。
- 今回選曲した○○は、主人が昔からよく聴いてる曲です。主人にこの曲を演奏すると伝えたらとても喜んでくれたので、その期待に応えられるよう一生懸命頑張ってきました。
- 今回演奏する曲は、学生時代によく弾いていた曲です。10年ぶりにピアノを再開した今回、最初は思い出の曲を弾こうと思い選曲しました。
- 前半は穏やかな川のせせらぎのような優しい旋律ですが、後半になると急流のような激しい旋律に変化するところが聴きどころです。
- アップテンポでリズミカルな旋律が特徴の曲です。右手も左手も難易度の高い旋律のため、両手あわせて演奏する練習が大変でした。
- 今回演奏する○○は、ppからffまでダイナミクスの幅が広いため、強弱を使った表現力の練習を特に頑張ってきました。
3.今日の意気込み
これまでの日々の練習のこと、曲に対する思い入れなどを踏まえて、今日の意気込みを述べましょう。
「こういう気持ちで演奏するから是非聴いて!」とお客さんに伝える言葉ではありますが、演奏前に読み上げられるコメントを聞いて「こういう気持ちで演奏するぞ!」と自分に気合を入れられるような一言を考えてみましょう。
- 今日はできる限り緊張せず、自分らしい音を奏でながら、心地よく演奏できたらいいなと思います。
- 私にとって大変思い出深いこの曲を、今日ここで皆様の前で演奏できることに感謝しながら弾きたいと思います。
- 日々の練習を支えてくれた先生に感謝の気持ちを込めて、これまでの練習の成果を発揮できるよう頑張って演奏します。
- しんみりとした曲ですが、皆様の心が温まるような演奏ができるよう、心を込めて弾きたいと思います。
- まだまだ実力不足ですが、今日の発表会は自分らしく楽しく演奏できたらいいなと思います。
- 客席で聴いてくれる家族や先生に感謝の気持ちを込めて、精一杯演奏したいと思います。
- いつも聴いている大好きなピアニストのように、心を込めて、歌うように演奏したいと思います。
4.今後の目標や夢
最後に、これからの自分自身の目標や将来の夢などを簡単に言いましょう。
「これから、自分はこういう演奏ができるようになりたいんだな」と整理できれば、改めて発表会の演奏に対するモチベーションも高まります。
また、お客さんも「将来こういう演奏ができるように頑張ってほしい」という気持ちで、あなたの演奏に耳を傾けてくれるはずです。
- 今後の目標は、表現力を高め、優しい音から力強い音まで、幅広い音色の変化を奏でられるようになることです。
- 毎年一曲弾けるようになるのが精一杯ですが、今後も無理せず楽しみながら、ピアノを続けていきたいと思っています。
- これまで趣味という趣味が全然ありませんでしたが、自分にとってピアノは大切な存在だと感じたので、これからもピアノとともに人生を歩んでいきたいと思っています。
- ピアノを初めてまだ3年ですが、少しずつ曲を弾けるようになりました。これからも歳だけでなく、演奏できる曲も重ねていけるよう頑張っていきます。
- 今後はクラシック音楽はもちろん、子どもたちに楽しんでもらえるアニメ音楽や、大人の方に楽しんでもらえるジャズ音楽などにも挑戦したいと考えています。
まとめ
ピアノ発表会の演奏前コメントの例文をご紹介してきました。
演奏前コメントで何を書いたら良いか分からない時は、以下の構成で文章を考えてみましょう。
- ピアノ教室に通い始めたきっかけ、日々の練習のことなど
- 選曲の理由や聴きどころ
- 今日の意気込み
- 今後の目標や夢
演奏前コメントはお客さんに伝えるだけのように思われがちですが、奏者であるあなたにとっても大切なものです。
- 自分の気持ちを整理するため
- 演奏前に自分に気合を入れるため
上記が、ピアノ発表会に演奏前コメントがされる大きな理由かなと、私は考えています。
本記事で紹介した例文も参考にしながら、是非自分なりにアレンジして素敵なコメントを考えてみてくださいね。
60字で書かなければならない、ピティナステップのコメントの書き方は、コチラの記事で解説しています。
ピアノ発表会に来てくれた人へのお礼メッセージの書き方は、コチラの記事で解説しています。