習い事をフェードアウトしたいと思っている大人の方へ、気を遣わずに習い事を辞める方法をご紹介します。
子育てが忙しくなってきたから、習い事を辞めたい。でも、先生に申し訳なくて言い出し辛いな…
「大人の習い事」「大人の趣味」という言葉に惹かれ、子どもの頃に習っていたことを再開したり、大人になってから新しい趣味として、習い事を始めた人も多いと思います。
実際に私も、社会人になってから数年は仕事が忙しかったため音楽活動から離れていましたが、現在は仕事が落ち着いてきたため、社会人オーケストラに所属しています。
しかし、大人が習い事を続けることは、なかなか大変だなことだと思います。
仕事や家庭のことなど、子どもの時より自由な時間は限られていますし、負担も大きいものです。
そのため、ピアノなど家でも練習時間を必要とする習い事は、特に続けるのが難しい傾向にあると思います。
しかし、いざ習い事を辞めるとなると、先生に対しての申し訳なさなどが浮かび、なかなか言い出し辛いですよね。
結局、失礼なことだと分かっていながら「フェードアウトするのが一番楽だな…」という感覚になってしまう人も多いでしょう。
そこで本記事では、フェードアウトせず、先生とも良好な関係で辞められる方法についてご紹介しますので、習い事の辞め方に悩んでいる方は、是非参考にしてください。
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習い事をフェードアウトする人は多い?
去り際で人となりが分かる
大人の場合、習い事を続けることは難しいものです。
仕事や家庭の事情、または単純に飽きたなど、様々な理由があるかと思います。
いざ辞めるとなった時、なかなか言い出せずに、結局フェードアウトしたくなってしまう人も多いでしょう。
私の体験した限り、個人の場合は分かりませんが、複数人クラスの教室の場合は、最後の月あたりは欠席し、気づいたらフェードアウトしていたという人が多くいます。
私の場合は習い事というより、オーケストラのサークルに所属していますが、「最近来ていないな〜」と思っていたら、いつの間にかLINEのグループを退会して辞めていたという人が多くいます。
団長には個人LINEで辞めることを伝えていたそうですが、一緒に活動してきた私達には何の一言もなく去ってしまったので、辛かったというより、「そういう人だったんだ」という気持ちが正直強かったです。
個人レッスンの場合においてもそうですが、去り際でその人の「人となり」が分かると思います。
「人としてどうなの?」と思われたくなければ、やはりフェードアウトはするべきではないでしょう。
先生の本音
辞めるあなたにとっては、「先生に申し訳ない」「周りの目が気になる」などと思うものだと思います。
しかし一方で、先生側にとっては、あなたが考えているほど特別な感情を抱いてはいないと思います。
むしろ、その時は事情や気持ちの変化で辞めてしまったとしても、しばらく経って「やっぱり続けたい」という連絡がきたら、大歓迎だと思います。
あなたにとっても、いつか「やっぱりもう一度習いたいな」と思うかもしれません。
その時に、円満に分かれるか、フェードアウトしたかによって、言いやすさも変わるはずです。
先生は、この先何年もあなたが習い続けてくれるなんて、最初から思っていません。
大人に限らず子どもでも、いつか教室を卒業するのが当たり前なのです。
そう思っているからこそ、先生は「今までのことを振り返りながらたくさんお話して、機会があればいつでも来てねと言ってお別れしたい」と思っているのです。
そう考えると、辞めることは全く悪いことではない、フェードアウトすることは非常に失礼なことだと思いませんか?
習い事をスマートに辞める方法
口頭で伝えるのが、結果的に一番楽な方法
実際に辞めることを先生に伝える際は、必ず口頭で伝えるようにしましょう。
- 習い事をメールやLINEなどの文面で辞めるのは、結局フェードアウトすることと同じだから。
- メールアドレスが変わっていたり、迷惑メールに振り分けられた場合、先生に辞めることが伝わらないから。
- 月謝など契約面での食い違いがあった場合、トラブルになってしまうから。
普段の欠席連絡は電話やメールでも問題ないと思いますが、習い事そのものを辞めることとは、わけが違います。
最悪の場合、契約のトラブルが発生する可能性もあるため、中途半端に文章だけで辞めた場合、逆に面倒くさいことに巻き込まれてしまいます。
実際に私の所属している団体でも、LINEだけで退団の連絡をした結果、後から「団費を払っていない」など団長が連絡をしている姿を見ており、お互いに面倒なことになっているなと感じました。
前述したように、先生側からすれば、あなたが辞めることはいつか必ずくると思っています。あなたが思っているほど驚かないし、引き留めようとは思っていないでしょう。
支払うものがあれば支払って、「それでは、お元気で」と終わらせられれば、お互いに気持ちよくスッキリ!
と思っているはずですので、必要以上に緊張する必要などありません。
それとない理由を添えて辞めることを、しっかり口頭で伝えるようにしましょう。
個人ではなく、大手教室の場合は、辞める際の会則や手順がはっきりと決まっている場合があるため、今一度確認するようにしましょう。
辞める理由は何を言えばいい?
習い事を辞める時の理由は、正直に言う必要はありません。
あなたの辞める理由なんて、先生側は正直どうでもいいですからね。
以下の、それとない理由を使っておけば問題ありません。
- 仕事が忙しくなった:仕事内容は先生に分からないし、諦めもつきやすい。
- 家庭の事情:お子様がいる場合は、一番無難な理由。
- 思っていた雰囲気とは違った:習い始めてすぐの場合にオススメ。雰囲気や規則を理由に辞めるのはよくあること。
- 金銭的に厳しい:お金の事情を出されると、先生は引き止め辛い。
仕事をしているのであれば「仕事が忙しい」、お子様がいらっしゃるのであれば「家庭の事情」、習い始めてすぐの場合は「思っていた雰囲気と違った」と言うことをオススメします。
中には、「他の習い事に行く」「別の趣味ができた」と、習い事に興味を失ったことを正直に伝える人もいるかもしれませんが、引き止めにあいやすい理由のため、あまりオススメはしません。
先生側での手続きや、次の生徒受け入れに向けた準備などタスクを与えることになるため、遅くても1ヶ月前までには、辞めることを伝えるようにしましょう。
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まとめ
習い事をフェードアウトしたい、メールやLINEで言ったほうが楽だと思うかもしれませんが、結果的には口頭で辞めることを伝えたほうが一番楽です。
大人の場合、習い事を続けるのは簡単ではありませんし、先生も何年もあなたが通ってくれるなんて、最初から思っていません。
今後あなたが「やっぱりもう一度通いたい」となった時、フェードアウトしたか円満に辞めたかによって、言い出しやすさは大きく変わるはずです。
そもそも常識からしてフェードアウトはするべきではありませんので、肩の力を抜いて、先生に辞めることを一言伝えるようにしましょう。