クラシック音楽の名曲である、ヴィヴァルディ「四季」の名盤を3つご紹介させていただきます。
言わずとしれたヴィヴァルディの名曲ですが、それ故にこの曲のCDは、王道からレア物まで数多く存在します。
今回は、その中でも「とりあえずこれを買っておけば間違いない!」という王道の名盤をセレクトしました。
個性の強い演奏や、独特の解釈がされた演奏ももちろん聴いていて面白いですが、やはりその楽しみを理解するには、誰もが名盤だと言えるものを聴かないと、その奥深さは体感できないと思います。
ヴィヴァルディ「四季」のCDを買いたいけれど、どれが良いのか分からない…
という、これから初めて名盤を選びたいという方向けの内容となっています。
名盤を数多く紹介しているサイトだと、結局どれが良いのか分からないことが多いため、このサイトでは、まずこれを買うべきというディスクを3点まで厳選しています。
まず買うべき名盤3選
1.カラヤン(指揮)/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
オススメ度 ★★★★★
カラヤンの本作品初録音でもあり名盤でもある、1972年の名録音。
- 夏にスイスの避暑地で録音されたという背景も知ってか、瑞々しさを感じさせる演奏。
- このコンビで奏でるアンサンブルは鉄壁かつ極上。文句のつけようがない美しさがある。
- 落ち着いた緻密な演奏で、優雅に軽やかに音を響かせている。
- のびのびとしたメロディの歌い方と、支える低音の深みある伴奏のバランスが絶妙で心地よい。
ジャケットもオシャレで、部屋に飾っておきたい一枚ですよね。録音されたのは避暑地、スイス・サンモリッツ。行ってみたいです。
2.アーヨ(Vn)/イ・ムジチ合奏団
オススメ度 ★★★★★
レコード史上最も有名なアルバムといっても過言ではない、イ・ムジチ合奏団の超名演。
- 数多あるこの曲の録音の中で最も知られ、最も人気の高いイ・ムジチ合奏団の名演。
- ヴァイオリンは品位のある豊かな響きを出しつつも、時折豪快さも見られ、そのギャップが特徴的。
- 1959年録音とかなり年月は経っているが、未だに色褪せず輝き続ける本作は外せない。
- 当時の録音技術もあってか、ややヴァイオリンがキンキンする感じがある。
この曲の名盤といえば、イ・ムジチ合奏団は外せません。録音から55年経った今でも不動の名盤でしょう。
3.カルミニョーラ(Vn)/ヴェニス・バロック・オーケストラ
オススメ度 ★★★★☆
バロック・ヴァイオリニストとして頭角を現してきたイタリアの名手カルミニョーラの演奏。
- 個性が強めなので、不動の上記2枚が聴き飽きてきたら…にオススメしたい一枚。
- 独特なテンポや解釈で最初はクセが強いと感じるが、聴き重ねてくると自然と心に染み込んでくる一枚。
- 全体的にやや速めで情熱的に響かせるため、休日にコーヒーを飲みながらゆったり聴くよりドライブで聴くほうがオススメ。
- 登山が趣味だというカルミニョーラらしい躍動感に注目。
好みが分かれる一枚ですが、個人的には何度か聴いて虜になったのでオススメします。曲をきちんと知っている人にこそ聴いてもらいたいです。
まとめ
- Qヴィヴァルディ:四季の名盤は?
- A
- カラヤン(指揮)/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- アーヨ(Vn)/イ・ムジチ合奏団
- カルミニョーラ(Vn)/ヴェニス・バロック・オーケストラ
この曲の名盤は、カラヤン盤とイ・ムジチ盤で盤石。この2トップに並べるディスクは、この先も生まれないでしょう。
まずは王道とも言えるこれら2枚の聴き比べがオススメです。実際にそうされている方も多いかなと思います。
あと一枚は個性派系から、カルミニョーラ盤を挙げます。他にも、ムターやヤンセンなど個性派シリーズはありますが、個人的に「新しい発見」が多かったのがカルミニョーラです。
不動の2トップに聴き飽きてきたら、是非個性派系も聴いてみてください。