クラシック音楽の名曲である、ベートーヴェン「交響曲第5番 運命」の名盤を3つご紹介させていただきます。
言わずとしれたベートーヴェンの名曲ですが、それ故にこの曲のCDは、王道からレア物まで数多く存在します。
今回は、その中でも「とりあえずこれを買っておけば間違いない!」という王道の名盤をセレクトしました。
個性の強い演奏や、独特の解釈がされた演奏ももちろん聴いていて面白いですが、やはりその楽しみを理解するには、誰もが名盤だと言えるものを聴かないと、その奥深さは体感できないと思います。
ベートーヴェン「交響曲第5番 運命」のCDを買いたいけれど、どれが良いのか分からない…
という、これから初めて名盤を選びたいという方向けの内容となっています。
名盤を数多く紹介しているサイトだと、結局どれが良いのか分からないことが多いため、このサイトでは、まずこれを買うべきというディスクを3点まで厳選しています。
まず買うべき名盤3選
1.カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
オススメ度 ★★★★★
王道中の王道。帝王・カラヤン率いるベルリン・フィルの情熱を体感できる演奏。
- 文句のつけようのない、目を見張る名曲中の名曲。
- 爽快な気分で心が満たされる演奏。
- 1970年代の迫力あるカラヤンの演奏が存分に楽しめる。
- 良いスピーカーで聴くと、尚そのスケールの大きさが伝わる。
- 他のディスクと比べると迫力があって納得できる演奏。
これを聴かずには始まらない、まず最初に必聴の名盤です。
2.ショルティ指揮/シカゴ交響楽団
オススメ度 ★★★★☆
ショルティのドラマティックな解釈が、シカゴ交響楽団と共にした黄金時代を明確に示している演奏。
- 情熱的というよりは、高級感の溢れる堂々とした演奏。
- まるで巨人の足音を思わせるような冒頭。全体的にもド迫力。
- アンサンブルはピタリと合っており、一切乱れる箇所が無い完璧さ。
- やや硬直した演奏のようにも感じられるが、全体的にスッキリとした演奏のため聴き心地が良い。
- ヨーロッパの高貴さにシカゴ響自慢のダイナミックさが関わり、更にショルティならではの解釈が加わる新しい演奏。
迫力さを重視するならシカゴ響。堂々としたベートーヴェンが豪快なシカゴ響のサウンドで奏でられます。
3.バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
オススメ度 ★★★★☆
バーンスタインのウィーン・フィルに対する畏敬と、ベートーヴェンの曲に対する真摯な気持ちが重なった、古典性を重んじた演奏。
- バーンスタイン×ウィーン・フィルという、安心感のあるコンビが奏でる演奏。
- 特に不快な音も交じっておらず、綺麗に心地よく聞ける。
- バーンスタインがべートーヴェンに対して強く精神性を求める雰囲気がある。
- 中〜低域音の分厚い音がもたらすホールの響きがしっかりと捉えられている。
- バーンスタインが指揮台の上で飛び跳ねている音が聴こえる。
- バーンスタインならではの覇気に満ちた演奏と、ウィーン・フィルの奏でる音色の素晴らしいコラボ。
ウィーン・フィルならバーンスタイン盤がオススメ。力強さの中にも優しさや愛が感じられる名演。
まとめ
- Qベートーヴェン:交響曲第5番「運命」の名盤は?
- A
- カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- ショルティ指揮/シカゴ交響楽団
- バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
クラシック音楽で誰もが知っているであろう、ベートーヴェンの『運命』。
どの演奏を聴くのが良いだろうと迷ったら、まずは今回紹介した3つの演奏を楽しんでみてはいかがでしょうか。
特に、ベートーヴェンを聴く上ではカラヤン指揮/ベルリン・フィルの演奏は外せません。
帝王と呼ばれたカラヤンが率いるベルリン・フィルは、まさに重厚で情熱的な演奏が楽しめます。
一方でショルティやバーンスタインは、カラヤンとは違った解釈でベートーヴェンという人物を捉えているという特徴があります。彼らと長年コンビを組んだシカゴ響、ウィーン・フィルの演奏も圧巻です。
音楽室で見たあのムスっとしたベートーヴェンという人物の素顔を、3人の名指揮者の解釈でどう奏でられるかお楽しみください。