クラシック音楽コンサートの感想文の書き方を、例文と併せてご紹介します。

知り合いに招待されたコンサートの感想を伝えたいけど、どう書いたら良いか分からない。

音楽鑑賞教室の感想文を書かないといけないけど、何を書いたら良いか分からない。
クラシック音楽が好きな人や、コンサートによく足を運ぶ人は、自然とスラスラ感想が書けるかもしれません。
一方で、友人や知人から招待されたコンサート、学校での音楽鑑賞教室・音楽会など、普段クラシック音楽を聴かないのに突然感想を書かないといけなくなった場合は、何を書けば良いのか迷いますよね。
そこで本記事では、クラシック音楽コンサートの感想文の書き方を、例文と併せてご紹介します!
書き方のポイントをしっかり押さえておけば、初心者でも自分なりの文章で簡単にまとめることができますので、是非参考にしてください。
コンサートに招待された人は、お礼のメールも送るようにしましょう!
アーティストへのファンレターの書き方はコチラで解説!
演奏会の感想はすぐに書こう
まず、クラシック音楽コンサートの感想を書くことを決めている場合は、なるべく早く書くことを心がけましょう。
招待されたコンサートであれば帰宅してすぐ、学校の音楽鑑賞教室・音楽会であれば感想用紙をもらってすぐに書くようにしましょう。
理由は言わずもがな、忘れるからです!
賞味期限ではなく消費期限として考え、時間が経てば経つほど、感想の質が落ちることを意識するようにしましょう。

遅くなればなるほど、感想を書くのが面倒くさくなってしまいます。聴きたてホヤホヤのうちに書くようにしましょう!
演奏会の感想書き方ガイド
演奏会の感想を書く時には、以下の順番で書いていくようにしましょう。
- 演奏者への感謝、労いの気持ち
- コンサートが始まる前までの気持ち
- コンサートを聴いて印象に残ったこと
- コンサートを聴き終えて思ったこと
- 演奏者への応援の気持ち
ポイントは、コンサートの時間だけでなく、始まる前から終わった後の気持ちまでをドラマのように書くことです。
多くの人は、感想を求められると、上記の3しか書こうとしません。しかしそれは、口コミサイトでお店の評判(その場のことだけ)を書くのと同じです。
実際にコンサートを聴いてみて、自分自身にどのような気持ちの変化があったかを整理(2・4)すれば、自然と出演者に対する感謝や応援の気持ち(1・5)も書きたくなってくるはずです。
「ドラマのように書け」と言われると、「詩人のようなことを書かないといけないのか」と思ってしまいますが、一つ一つは簡単に書けば良いので、心配する必要はありません。

ただ音楽を聴くだけであれば、自宅や音楽の授業中に聴けばいいだけです。生の演奏会だからこそ書ける感想を書くようにしましょう!
1.演奏者への感謝、労いの気持ち
はじめに一言、演奏者(あるいは主催者)への感謝・労いの気持ちを伝えます。
- 本日はお疲れ様でした。
- 本日はコンサートに招待していただき、ありがとうございました。
- 今日はこのような演奏会を開いていただき、ありがとうございました。 など
2.コンサートが始まる前までの気持ち
コンサートが始まる前までの素直な気持ちを、ここで思い出して書いてみましょう。
嘘でも良いことを書かないといけないと思ってしまいがちですが、ここは始まる前の話ですので、正直に書いてしまって良いです。
もちろん、クラシック音楽が好きな人や招待された人は、楽しみ・ワクワクしていた気持ちを全面に出しましょう!
- ○○ちゃんのピアノが聴けるということで、今日の演奏会をとても楽しみにしていました!
- 吹奏楽部に所属していますが、プロの演奏を生で聴くのは初めてなので、どんな演奏をするのかドキドキしていました。
- 今までクラシック音楽は、テレビCMで何となく聴いていただけでした。本格的なコンサートを聴けるということで、とてもワクワクしていました。
- クラシック音楽はあまり興味がなかったので、今日のコンサートを楽しめるか、正直不安でした。 など
3.コンサートを聴いて印象に残ったこと
はい、やってきました。メインディッシュです。
実際にコンサートを聴いての感想は、他のポイントより少し長めに書いてみましょう。
「そんなに書ける自信ないよ」という人のために、以下に2つのポイントを用意しました。これらについてそれぞれ書けば、自然と盛り上がった文章に仕上がります。
- 演奏会全体の雰囲気、演奏者の姿
- 印象に残った一曲

はじめに全体の印象など目に入ったこと、次に曲の感想など耳で聴いたことを書くイメージです。
演奏会全体の雰囲気、演奏者の姿
演奏会に招待された人であれば、その人が演奏している姿を見て感じたこと(すごい、かっこいい)などをしっかりと伝えてあげましょう。
オーケストラなど楽団であれば指揮者の姿や大迫力のサウンドなど、あるいは周りのお客さんも含めた会場の雰囲気を書くのも良いですね。
- ○○ちゃんの演奏、すごくかっこよかった!語りかけるようにピアノを弾いている姿がとても印象的でした。
- 普段一緒にお出かけしている時の○○さんとは別人のようで、素敵な演奏に見惚れてしまいました。
- 指揮者に合わせてオーケストラがまとまりのある演奏をしていて、さすがプロだなと感じました。
- テレビなどでは体験できない、ものすごく迫力ある演奏で驚きました。僕の耳もビックリしていました。 など
印象に残った一曲
全体のことを書いたら、次にピンポイントな感想。
一曲だけでも良いので、特に印象に残ったことを書くようにしましょう。
- 特にショパンの『ノクターン」は、私の一番好きな曲だったので、○○ちゃんの演奏で聴けてとても幸せでした。
- リストの超絶技巧な曲を、あれだけ繊細に演奏できるなんて驚きました。
- ベートーヴェンの『運命』は、「ジャジャジャジャーン」しか聴いたことがなかったので、新しい発見になりました!
- 指揮者体験に登場した○○君の指揮がグダグダで、それに合わせてオーケストラもグダグダになるのが面白かったです。指揮者によって音が変わるのだなと思いました。 など
4.コンサートを聴き終えて思ったこと
ただ演奏会を聴いて何も感じないのは勿体ない!
自分の素直な気持ちや今後に向けての整理も踏まえて、自分自身に与えた影響を簡単に書いてみましょう。
- ○○ちゃんの演奏を聴いて、特にショパンの音楽はとても興味が持てました。ショパンのいろいろな曲を家で聴いてみようと思います。
- 初めて生のコンサートを体験して、生演奏ならではの感動を覚えました。また休みの日にコンサートに行ってみようと思いました。
- ただのBGMとしか思っていなかったクラシック音楽を本格的に聴けたので、テレビで流れるクラシック音楽も興味を持って聴こうと思いました。
- 今日のコンサートで聴いた演奏を目標に、吹奏楽部での練習を頑張ろうと思いました。
- トランペットの演奏がとてもかっこよかったので、僕も吹奏楽部に入ろうと思いました。 など
5.演奏者への応援の気持ち
最後の言葉として、素敵な演奏をしてくれた演奏者へ、応援の気持ちを届けましょう!
- また○○ちゃんの演奏が聴ける日を楽しみにしています!一緒にランチも行こうね!
- ○○さんの演奏をもっと聴きたいと思ったので、またコンサートにご招待いただけると嬉しいです。
- 今日のコンサートを聴いて、クラシック音楽に興味を持てました。これからも頑張ってください!
- これからも、僕のような初心者の心を高ぶらせる演奏、期待しています。 など
まとめ
クラシック音楽コンサートの感想を書きたい、書かないといけないけれど、何を書けば良いか分からない!という人に向けて、演奏会の感想書き方ガイドをご紹介しました。
以下のポイントを押さえて書くだけで、とても素敵な感想文に仕上げることができます!
- 演奏者への感謝、労いの気持ち
- コンサートが始まる前までの気持ち
- コンサートを聴いて印象に残ったこと
- コンサートを聴き終えて思ったこと
- 演奏者への応援の気持ち
感想を書くということは、自分の気持ちを整理することにも繋がります。
ただ演奏を聴いて「すごかった」「かっこよかった」と感じるだけでは、すぐに頭から消え去ってしまいます。
せっかく聴いた生の演奏会ですから、心に残るものにするためにも感想文を書いてみてくださいね。
コンサートに招待された人は、お礼のメールも送るようにしましょう!