ジュニアオーケストラのランキングを紹介します。
ジュニアオーケストラは、少ないようで実は日本各地に数多く存在します。プロの音楽家が設立した団体、プロのオーケストラの団員が指導する団体、地域に根ざしたクラブ活動などなど。
今回は、日本全国のジュニアオーケストラの中から、特にレベルが高いと呼ばれる6団体をランキング形式でご紹介します!
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ジュニアオーケストラのランキング
早速ですが、ジュニアオーケストラの中でも特にレベルの高いと呼ばれる6団体をランキング形式で発表します。
- 第1位:京都市ジュニアオーケストラ
- 第2位:千葉県少年少女オーケストラ
- 第3位:東京ジュニアオーケストラソサエティ
- 第4位:豊田市ジュニアオーケストラ
- 第5位:トリフォニーホール・ジュニア・オーケストラ(東京)
- 第6位:ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラ(東京)
第1位:京都市ジュニアオーケストラ
- 創立:2005年
- 団員数:約110名(2023年時点)
- 年代・構成:10歳〜22歳、京都市在住・通学者
- 主な指導者:京都市交響楽団
- 歴代の客演指揮者:広上淳一、井上道義、大友直人 他
関西だけでなく、日本のジュニアオーケストラの中でもトップクラスの実力を誇るのが、京都市ジュニアオーケストラ。
京都市交響楽団の団員が指導にあたっている他、2008年〜2021年まで広上淳一がスーパーヴァイザーを務め、一気にレベルを上げてきました。
普段の練習指揮は、広上淳一繋がりで東京音大指揮科、京都繋がりで京都芸大指揮専攻を卒業した若手が務めている印象です。
第2位:千葉県少年少女オーケストラ
- 創立:1996年
- 団員数:約160名(2023年時点)
- 年代・構成:10歳〜20歳、千葉県在住者
- 主な指導者:佐治薫子
- 歴代の客演指揮者:井上道義、下野竜也、佐渡裕 他
1996年、学校教員を退職した佐治薫子の音楽監督就任と併せて発足した千葉県少年少女オーケストラ。
国内での定期公演のみならず、ヨーロッパはじめ米国や韓国などでの海外公演の実績もあり、世界的にも高く評価されているジュニアオーケストラです。
指揮者のみならず、ソリストにおいてもマルタ・アルゲリッチ、小曽根真、河村尚子、成田達輝、村治佳織ら、そうそうたる一流アーティストとの共演を重ねており、千葉県公式も「千葉の宝」と言っています。
第3位:東京ジュニアオーケストラソサエティ
- 創立:1996年
- 団員数:約50〜100名(2023年時点)
- 年代・構成:10歳〜22歳
- 主な指導者:篠崎史紀 他、在京プロオーケストラ団員
- 歴代の客演指揮者:広上淳一、下野竜也、原田慶太楼 他
1996年にN響・篠崎史紀の呼びかけで発足した東京ジュニアオーケストラソサエティ。
ジュニアオーケストラは一般的に、特定の企業や自治体の支援を受けて活動することが多いですが、同団は2009年にNPO法人としての認証を受け、運営の主体を自らに向けて活動しています。
定期演奏会のみならず、各種施設でのチャリティ・コンサートを積極的に行うなど、篠崎史紀の教育方針がよく分かる活動を行っています。
第4位:豊田市ジュニアオーケストラ
- 創立:1996年
- 団員数:52名(2023年時点)
- 年代・構成:10歳〜20歳
- 主な指導者:名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団 他
- 歴代の客演指揮者:尾高忠明、飯守泰次郎、原田慶太楼 他
東海圏にもジュニアオーケストラは多くありますが、中でもレベルが高いと呼ばれているのが豊田市ジュニアオーケストラです。
平成8年に発足し、2年後の豊田市コンサートホール・能楽堂の開館に併せてデビュー。以降、年に2回の定期公演などを開催しています。名フィルの豊田公演の際には、前プロで共演もしています。
尾高忠明が名誉指揮者のポストに就く他、指導員も名フィルやセントラル愛知などの楽員が務めており、東海圏では随一の指導レベルを誇ります。
第5位:トリフォニーホール・ジュニア・オーケストラ
- 創立:2005年
- 団員数:54名(2023年時点)
- 年代・構成:10歳〜20歳、墨田区はじめ関東圏の在住者
- 主な指導者:新日本フィルハーモニー交響楽団
- 音楽監督:松尾葉子
すみだトリフォニーホールを本拠地に活動するトリフォニーホール・ジュニア・オーケストラは、創立名誉指揮者・松尾葉子と共に2005年に発足しました。
指導は新日本フィルの団員が行っており、練習も毎回トリフォニーホールで開催されるという環境の良さが魅力的。
指揮はほぼ毎回松尾葉子が務めるため、客演指揮を迎える頻度が少ないのも、他のジュニアオーケストラとの違いと言えるでしょう。
第6位:ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラ
- 創立:1972年
- 団員数:約80名(2023年時点)
- 年代・構成:10歳〜22歳
- 主な指導者:在京プロオーケストラの団員 他
- 歴代の客演指揮者:キンボーイシイ、松原勝也 他
東京を拠点に活動するジュニア・フィルハーモニック・オーケストラは、いわゆる音楽監督をおかず、指揮者やパート指導者は在京プロオケを中心に招聘するスタイルをとっています。
過去にはヨーロッパや米国での演奏旅行も行うなど、海外での公演実績も多く積んでおり、今後のさらなる成長が期待されます。
都道府県などの自治体ではなく、住友商事が1992年から活動支援を行っており、定期公演の多くは住友商事の主催名で開催されています。
まとめ
日本のジュニアオーケストラのランキングは以下の通りになります。
- 第1位:京都市ジュニアオーケストラ
- 第2位:千葉県少年少女オーケストラ
- 第3位:東京ジュニアオーケストラソサエティ
- 第4位:豊田市ジュニアオーケストラ
- 第5位:トリフォニーホール・ジュニア・オーケストラ(東京)
- 第6位:ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラ(東京)
あくまで私の独断と偏見ですので、一つの参考までにしていただければなと思います。
ジュニアオーケストラは実は全国に数多くありますが、若い頃から一流の指導者を迎えて、音楽や人間性の向上を図るという狙いはどの団体も共通。
レベルの高さにとらわれず、まずはお住まいの近くにあるジュニアオーケストラのコンサートに足を運んでみてはいかがでしょうか。クラシックに興味がなかったとしても、すごい刺激をもらえると思います。