「吹奏楽部を辞めたい!でも迷惑をかけたくない…」
そう思った人に、辞める前に考えてほしい5つのことを紹介します。
部活動を辞めることは、決して悪いことではありません。
中1でも吹奏楽部を辞めたいと思う人もいますし、「吹奏楽辞めたいけど辞めたくない」と迷う人も多くいらっしゃいます。
辞める理由は人それぞれですが、自分が本当にやりたいこと・大切にしたいことを一番に考えて辞めるのは、正しい選択肢と言えます。
ただし、部活動は集団行動であるため、自分が辞めることでメンバーに迷惑をかけてしまうということも気を遣わなくてはいけません。
そこで、迷惑をかけず、円満で退部できるようにするために知っておいてほしいことをまとめました。
「自分だけ下手だな…」と思ってしまう原因と対策は、コチラの記事で解説しています。
自分の気持ちを整理する
はじめに、この記事を読んでいる吹奏楽部を辞めたいあなたは、きっとこう思っていると思います。
吹奏楽部を辞めたいけど、みんなに迷惑をかけるのが申し訳ないな…どうしよう…
この、「迷惑をかけるのが申し訳ない」と思える気持ち、とても大切なことだと思います。
中には、「こんな部活やってられるか!後は勝手にしろ!」と、自分が退部した後のことなど気にしない生徒もいます。
しかし、人生は一人で生きることなどできません。学校だけでなく仕事や家族など、チームで活動することがほとんどです。
つまり、集団行動である以上、自分が抜けた後のチームのことも気にしながら身を引くことは、社会で生きていく上で非常に大切です。
そんな気遣いが、学生の時にできているということは自信を持って良いことですし、忘れないでいてほしいことです。
そんなあなたに、実際に迷惑をかけないためにはどうしたら良いのか、必要な考え方を解説していきます。
まず、なぜ吹奏楽部を辞めたいと思ったのか、今一度自分の気持ちを整理しましょう。
この時、頭で考えるのではなく、以下の方法で吐き出すことをオススメします。
- 紙に書き出す
- 家族や友人に相談する
人間は、頭で考えただけのことはすぐに忘れますし、結局どうしたいのか結論をまとめることができませんので、しっかりとアウトプットして気持ちを整理するようにしましょう。
あなたはどんなきっかけで、吹奏楽部を辞めたいと思ったのでしょうか?
- 人間関係で疲れた、嫌気が差した
- 練習がきつい
- 勉強に専念したい
- 吹奏楽が嫌いになった
- 他にやりたいことが見つかった
辞めたいと思うには理由が必ずありますが、それを自分の中でしっかりと整理しておかないと、辞めた後に後悔することになります。
また、整理してみることで、本当に辞めて良いのか考えることも出来ます。
例えば「やりたいパートじゃなかった」場合、もしかしたら楽器を続けることで、そのパートの良さを知って楽しさが見出せるかもしれません。
「吹奏楽辞めたいけど辞めたくない」と迷っていた人も、気持ちの整理をすることで、どちらかに思いが強く傾いていくと思います。
冷静になって理由を整理することで「これは解決できるかもしれない」「もう少しだけ頑張ってみよう」と退部を踏み止まり、前向きに思えることもあります。一方で辞めることも決して悪いことではありませんので、いずれにせよ前向きな気持ちで考えていきましょう。
「吹奏楽部は性格悪い」というイメージがある人は、コチラの記事で理由を整理しています。
迷惑をかけないために気をつけること
吹奏楽部を辞めるのは悪いことではありませんが、迷惑をかけないために以下のポイントを気をつけるようにしましょう。
- 顧問の先生に話をする
- 辞める理由
- 辞めるタイミング
- 辞めた後の部内のこと
- 「したい」ではなく「します」
顧問の先生に話をする
吹奏楽部の顧問の先生には、辞める・辞めないどちらにせよ、話をするようにしましょう。
なぜなら、何も相談しないまま突然辞めてしまうと、それこそ迷惑をかけてしまうからです。
顧問の先生に話をするのが気まずいなと思った場合は、同じパートの先輩や同期と一緒に向かう、代わりに話をしてもらうでもOKだと思います。
顧問は部活の責任者であり、監督義務があります。責任者である以上、理由も言わずに突然去られると、あなたに理由を問いにしつこくやってくることになるので、あなたにとっても何もメリットがありません。
辞める理由
「なぜ辞めたいと思ったの?」と理由は必ず訊かれると思います。
その時に、もちろん正直に答えるのは良いことですが、円満に退部するために別の理由を伝えたほうが良い場合もあります。
一番それに当てはまるのが人間関係です。例えば、「あの先輩が怖いから」「パートで喧嘩したから」などと正直に言った場合、名指しされた部員が顧問に説教されたり、仲直りをするよう求められるなど、退部してからも面倒くさいことに巻き込まれる可能性があるからです。
迷惑をかけずに円満に退部したいのであれば、本音の理由とは別の、繕った理由も考えておきましょう。
個人的には「受験に専念したいから」など、勉強のことを理由にすれば、後から面倒くさいことにはならないと思います。
辞めるタイミング
自分のパートで他の人が辞めたと考えた時、一番困るタイミングはコンクールや定期演奏会前でしょう。
退部する際には、必ず退部するタイミングを考えましょう。その際に、顧問やパートのメンバーとも相談しながら、部活に最も迷惑のかからないタイミングを選びましょう。
一番円満に退部できるのは、コンクールや定期演奏会が終わったタイミングだと思います。
「自分にとって最後のコンクールで、精一杯演奏してから退部します!お世話になりました!」と言えば、部活にも迷惑はかけませんし、自分にとってもスッキリとした気分で退部できると思います。
辞めた後の部内のこと
部活動全般に言えることですが、どの部活もチームとして活動することがほとんどですから、あなた一人が欠けるとどのような影響があるかを考えておきましょう。
特に怖いのが「退部の連鎖」で、少人数の部活だった場合、フルート2人が1人になるのは大きな痛手ですし、その流れでもう一人まで嫌になって辞めてしまうかもしれません。
「私がいなくなっても何も困らないから大丈夫」と思うのが本当にそうか、パート内で話し合っておくことをオススメします。
もし引き留められたとしても、嫌々とした態度で続けられるのもお互い不幸になるので、余程の理由を言われなければ、辞める気持ちを固めたままで良いと思います。
「したい」ではなく「します」
退部したい気持ちが固まったのであれば、顧問に話をする際は「辞めたい」ではなく「辞めます」とはっきり言うようにしましょう。
なぜなら、「辞めたい」というのは「相談」とみなされますので、少なからず顧問から引き留めにあうからです。
「いくら言われても決心は固まっています!」というのであれば、「辞めます」としっかり「報告」してしまいましょう。
まとめ
「吹奏楽部を辞めたいけど、迷惑をかけたくない」と思った場合は、以下のポイントに気をつけて退部するようにしましょう。
- 顧問の先生に話をする
- 辞める理由
- 辞めるタイミング
- 辞めた後の部内のこと
- 「したい」ではなく「します」
あなたの人生ですから、あなたが結論を出したことにはしっかりと自信と責任を持って進んでいきましょう。
「周りがそう言うから…」といった、他人に責任に押し付けるのではなく、自分が本当にやりたいこと・大切にしたいことを一番に考えた上で、今しかない学生生活を歩んでいってくださいね。
「自分だけ下手だな…」と思ってしまう原因と対策は、コチラの記事で解説しています。