弾けたらかっこいいピアノ曲ランキングをご紹介します。
「かっこいい」と思われる理由は様々ありますが、本記事では、超絶技巧が求められるクラシック・ピアノ曲を中心に、10曲をランキング形式でご紹介しようと思います。
クラシック音楽にあまり興味がない、詳しくないという人でも、これらを聴けば間違いなく「おお、すげえ!」と思う曲を集めています!
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弾けたらかっこいいピアノ曲ランキング
【第10位】ショパン:幻想即興曲
ショパンが作曲した4つの即興曲のうち、この曲は最初に作曲されたものです。
1855年、ショパンの友人であるユリアン・フォンタナが、この即興曲を『幻想即興曲』と題して出版します。
この時、ショパンは既に他界しており、生前ショパンはこの曲を世に出さないよう頼んでいたのですが、フォンタナがそれに反して出版。今ではショパンの代表曲の一つとして知られています。
【第9位】ショパン:プレリュード第16番
ショパンの前奏曲集の前半クライマックスが、この第16番です。
約1分半の曲ですが、始まりから終わりまで超絶技巧で息をつく暇もなく、風の如くあっという間に音楽が過ぎ去ります。
一方で演奏者の間では、「超絶技巧だけど、意外と弾きやすい曲」としても知られています。鍵盤に自然と手が置ける、変ロ短調で書かれているからだとか。
【第8位】ショパン:華麗なる大円舞曲
「円舞曲」とあるように、ショパンのワルツ作品として最初に出版された曲です。
1830年、ショパンは故郷のポーランド・ワルシャワを離れ、ウィーンへ向かいます。その時に出会ったのが、ウィンナー・ワルツ。
ウィーンに滞在したことで、ウィンナー・ワルツの影響を受けますが、当初はこれらのワルツとは一線を画す方向で作曲を進めたと言われています。当時のウィーンの音楽事情に、少なからず不満もあったとか。
【第7位】ショパン:黒鍵のエチュード
ショパンのエチュード集(練習曲集)の中の一曲で、その名の通り右手は黒鍵のみで演奏されます。
ショパンとしては、練習曲を通して弾く中で意義ある曲と考えており、「黒鍵のために書かれたことを知らない者にとっては、およそつまらないもの」と、手紙で不満を漏らしています。
とはいえ、「右手は黒鍵しか弾かない」というインパクトを当時の音楽界に与えてやるという、ショパンの野望も伝わってくる曲です。
【第6位】ショパン:革命のエチュード
こちらも同じくショパンのエチュード集の中の一曲。「革命」はフランツ・リストが名付けたと言われています。
ロシア軍が1830年、ショパンの故郷・ワルシャワに攻め入ったことを知り、その怒りや絶望の気持ちから作曲されたとか。(実際には、それ以前から書かれていたとも言われています。)
ウィーンで手紙を読んで知り、実際の戦況は分からないまま、失意を抱えながらパリに移動して書いたショパンの「革命」には、強い魂が感じられます。
【第5位】ショパン:スケルツォ第2番
交響曲や室内楽曲の中間楽章として用いられていた「スケルツォ」を、単独の曲として作曲したのも、ショパンが残した功績だと思います。
この第2番の特徴としては、息をつく暇のない颯爽とした序奏もあれば、神秘的な中間部もありと、彼女と破局した当時のショパンの落ち着かない心の声が聞こえてくるところです。
ショパンの弟子である、ヴィルヘルム・フォン・レンツが「魂が奪われるような曲」と評するあたりからも、当時のショパンの感情がすごく表れている曲のように思えます。
【第4位】ショパン:英雄ポロネーズ
ドラマティックで壮麗なこの曲は、ショパンの曲の中でもトップクラスの人気を誇り、演奏難易度も非常に高い傑作です。
ショパンにとって身近な存在だった民族舞踊「ポロネーズ」作品の中で一番知られた作品ですが、この曲はポロネーズ・リズムがあまり登場しないのも特徴だと思います。
多くのピアニストが十八番として持っており、クラシック音楽をあまり知らない人でも聴いたことがあるであろう一曲です。
【第3位】ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番《月光》第3楽章
ベートーヴェンの三大ピアノ・ソナタの中の一曲《月光》は、ベートーヴェンが30歳の時に作曲されました。
この曲は、ベートーヴェンが当時付き合っていた伯爵令嬢のジュリエッタに贈られますが、この後にジュリエッタは別の作曲家と婚姻することに。
神秘的な第1楽章とは対照的に、激しいこの第3楽章は、当時のドロドロとした恋愛模様も描かれているように感じます。
【第2位】ショパン:エチュード10-4
ショパンのエチュードの中でも人気が高いのが、この10-4になります。ドラマ『のだめカンタービレ』で使われた楽曲としても知られています。
情熱的な印象をもつエチュードですが、楽譜を読み解いていくと、ショパンが敬愛していたバッハの要素も持たれているのが特徴的です。
深く研究せずとも、真っ先に曲を聴けば、間違いなく「かっこいい」と思える、ストレートに技巧の高さが味わえる一曲です。
【第1位】リスト:ラ・カンパネラ
フランツ・リストの最高傑作の一つとも言える『ラ・カンパネラ』。カンパネラとは、「鐘」を意味しており、鐘のような響きも印象的です。
パガニーニのヴァイオリン協奏曲『ラ・カンパネラ』を主題として編曲され、同名の曲は複数ありますが、今日最も知られているのが『パガニーニによる大練習曲 第3番』になります。
オクターヴの連続で、細かい音や快活な速度も必要とする、かなり高難易度の曲ですが、やはりこの曲が弾けると一番かっこいいなと思っています。
まとめ
弾けたらかっこいいピアノ曲ランキングをご紹介しました。
ショパンが多めになりましたが(笑)、クラシック音楽にあまり興味がないという人でも、これを聴けば「おお、すげえ!」となる10曲を選びました。
ピアノを習っている人の中にも、いつかこれらの曲を弾けるようになりたいと夢見ながら練習に励んでいる人も多いと思います。
弾けたらかっこいいこれら10曲を弾けるように、ピアノの練習に励んでいってください。
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