ピアニスト、ホロヴィッツの名盤を3つご紹介させていただきます。
言わずとしれた世界を代表するピアニスト、ホロヴィッツ。彼の残したCDは、王道からレア物まで数多く存在します。
今回は、その中でも「とりあえずこれを買っておけば間違いない!」という王道の名盤をセレクトしました。
個性の強い演奏や、独特の解釈がされた演奏ももちろん聴いていて面白いですが、やはりその楽しみを理解するには、誰もが名盤だと言えるものを聴かないと、その奥深さは体感できないと思います。
ホロヴィッツのCDを買いたいけれど、どれが良いのか分からない…
という、これから初めて名盤を選びたいという方向けの内容となっています。
名盤を数多く紹介しているサイトだと、結局どれが良いのか分からないことが多いため、このサイトでは、まずこれを買うべきというディスクを3点まで厳選しています。
まず買うべき名盤3選
1.ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番
オススメ度 ★★★★★
オーマンディ(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニックとの共演。ホロヴィッツの繊細で多彩な表現力を発揮した、一度は聴いておきたい名演。
- テクニックだけではない、ホロヴィッツ自身の感情が込められた、聴けば聴くほど感動する一枚。
- 力強さから色気のある音まで、一曲の中で七変化のように音色を変えてくるホロヴィッツらしさが溢れている。
- 熱量の高まり、対して和らいだ時の優しさの表現は、ピアノとオケが一体となってイメージが合っており、聴く側は波に乗せられているよう。
- ライブ録音ならではのファンタスティックさがある。狂いのない完璧な演奏ではない分、激情を肌で体感した気分になる。
ホロヴィッツの多彩な音色がたくさん盛られたライブ録音です。もしホールで聴いていたならば、大波に揺られた気分になっていただろうなと思います(酔う)。
2.ショパン・アルバム
オススメ度 ★★★★★
ホロヴィッツはショパンの小品からあらゆる人間感情を内面から抉り出し、身震いするほどの壮絶なショパンを聴かせてくれる。
- どの曲も秀逸な演奏で評価が高く、ショパンの入門編にもオススメの一枚。
- ショパンの究極的なところが、絶頂期であるホロヴィッツの表現力で存分に堪能することができる。
- 何度聴いても薄まらず新しい音楽が聴こえてくるような、まさにショパンの音楽の頂点と言える。
- さらりと弾いているようで、奥深い味わいが感じられるワインのような演奏。
ホロヴィッツの演奏の中でも、とりわけショパンに関しては高い演奏評価を得ています。ショパンを聴くならまずホロヴィッツ、という人も多いのではないでしょうか。
3.1966年カーネギー・ホール・コンサート
オススメ度 ★★★★☆
カーネギー・ホールで行われたライブを収録した1966年録音盤。
- クラシックに興味のない人でも親しみやすい、ショパンをはじめ充実したプログラム。聴き流しでかけておくのにもオススメ。
- 演奏後の聴衆の熱狂から、これほどまでに数分で聴衆の心を包み込むホロヴィッツの偉大さが感じられる。
- 特にドビュッシー「喜びの島」は、これほどの演奏はないと言われるほどの迫力と大胆さに圧巻の一言。
- 大胆なところも丁寧に繊細さが感じられる演奏をするのがホロヴィッツ!と言わしめる演奏。
ホロヴィッツのファンでなくとも、クラシックをこれから聴くという人にもオススメの一枚です。親しみがありつつも大胆で驚愕してしまう演奏は必聴です。
まとめ
- Qホロヴィッツの名盤は?
- A
- ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番
- ショパン・アルバム
- 1966年カーネギー・ホール・コンサート
ホロヴィッツは、スタジオ録音だけでなくライブ録音でも数多くのディスクを残していますが、比較的ライブ録音のほうが名盤として挙げられるディスクが多い傾向です。
テンポを上げて熱狂的に演奏しつつも、繊細さが感じられるホロヴィッツの演奏。演奏後の聴衆の熱狂もおまけで聴こえてくるので、思わず拍手をせずにはいられません。
他のディスクと比較して聴いてみると、より彼の演奏の特徴がはっきりと聴こえてくると思います。